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100%モネ!! 「連作」というテーマでモネの代表作60点以上を展観する『モネ 連作の情景』10月20日より開催

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《睡蓮》1897-98年頃 ロサンゼルス・カウンティ美術館 Los Angeles County Museum of Art, Mrs. Fred Hathaway Bixby Bequest, M.62.8.13, photo © Museum Associates/LACMA

印象派を代表する画家のひとりとして、自然の光と色彩に対する並外れた感覚を駆使して多くの作品を生んだクロード・モネ(1840-1926)は、同じ場所やテーマに注目した「連作」に取り組んだことでよく知られる。モネがどのように「連作」という着想を得たのか、その過程と展開に焦点をあてた展覧会が、10月20日(金)から2024年1月28日(日)まで、東京・上野公園の上野の森美術館で開催される。

印象派以前の若きモネは、当時の画家の登竜門として知られた官展の「サロン」では必ずしも成功を収められなかった。そこで仲間の画家たちと開催したグループ展が、モネの出品作の題名から後に「印象派」と呼ばれるようになったのは有名な話だ。今回の『モネ 連作の情景』は、1874年の第1回印象派展を機に印象派が誕生してから150年を迎える節目の年の展覧会となる。

同展の大きな特徴は、モネの連作絵画の成り立ちに焦点をあてていること。同じ場所やテーマを異なる天候、異なる時間、異なる季節を通して描く「連作」は、モネが生み出した革新的な表現手法であり、晩年まで続いた〈睡蓮〉の連作はモネの代名詞ともなっている。一般に〈積みわら〉が最初の本格的な連作とされるが、同展では、その連作というアイデアがどのように生まれ、展開していったのか、その過程を詳細にたどっていく。若き日に滞在したオランダの風景や、自身が暮らしたセーヌ河畔の小さな街や村、あるいはフランスの景勝地エトルタなど、「連作」という着想の萌芽が見られる作品群から、ロンドンの橋や〈睡蓮〉などのまさに連作の代表作まで、多彩な作品群を通じて、初期から晩年に至るモネの生涯をたどることもできる。

同展の魅力のひとつは、展示作品のすべてがモネ作品であることだ。海外30カ所以上を含む、国内外40カ所以上の美術館から集められた60点以上のモネの代表作を堪能できると同時に、日本初公開の作品も目にできるのもうれしいところだ。モネが「連作」に至った長い道のりをモネ作品のみで追う贅沢な展覧会を、ぜひゆっくりと楽しみたい。

<開催情報>
『モネ 連作の情景』東京展

会場:上野の森美術館
会期:10月20日(金)~2024年1月28日(日)
休館日:12月31日(日)、2024年1月1日(月・祝)
時間:9:00~17:00、金土祝は9:00~19:00(入場は閉館の30分前まで)
料金:平日一般2,800円、大高1,600円、中小1,000円/土日祝3,000円、大高1,800円、中小1,200円(日時指定予約推奨)
公式サイト:www.monet2023.jp
※2024年2月10日(土)~5月6日(月・休)大阪中之島美術館へ巡回予定

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