石田幸雄の2本立て公演、芥川龍之介訳の「クラリモンド」と新作「神っち」
ステージ
ニュース
「狂言師『石田幸雄』のソロ活動 vol.01」チラシ表
「狂言師『石田幸雄』のソロ活動 vol.01」が、11月29日から12月2日まで東京・銕仙会能楽研修所で上演される。
これは、石田幸雄による2本立て公演。上演演目には「クラリモンド」と「神っち」が並んだ。「クラリモンド」は、フランスの作家テオフィル・ゴーティエによる「死霊の恋」を、芥川龍之介が訳したテキストを、石田幸雄が舞台化するもの。「神っち」は、石田幸雄が書き下ろした話芸で、財布を拾った八五郎と、彼が神社で遭遇した謎多き狂言調のキャラクター、そして江戸っ子気質なご隠居による物語が展開する。さらに、明治学院大学の穴澤万里子教授と、本公演の企画・演出を務める石田淡朗による対談も実施される。
上演に向け、石田幸雄は「狂言は、『このあたりの者でござる』に表徴される様に、普通の人々の日々の喜怒哀楽を、豊かに楽しく繰り拡げてゆきます。或る意味で愛おしく、心温まるものです。それでも、そういった狂言を長年演じ続けていますと、中々ない題材のものを演ってみたくなります。『人の生と死、恋愛の苦悩、切なさ、ロマン、ファンタジー』といった心踊るもの、せつないものです。同時にご覧いただくのは、180度違った、純粋に楽しいものです。狂言師の心で、落語をやったら面白そうだなと思いました。落語と狂言、登場人物も内容もよく似ていて、出てくるのは、みんな私の大好きな人たちです」とコメントした。
「狂言師『石田幸雄』のソロ活動 vol.01」
2023年11月29日(水)~12月2日(土)
東京都 銕仙会能楽研修所
出演:石田幸雄