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清朝の超絶技巧《翡翠白菜形花瓶》を公開! 『アメイジング・チャイナ 深淵なる中国美術の世界』10月24日より開催

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《翡翠白菜形花瓶》清時代

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昭和の大コレクターである松岡清次郎翁 (1894-1989)が収集した作品を収蔵・展示する東京・白金台の松岡美術館では、10月24日(火)から2月11日(日・祝)まで、中国美術に焦点をあてた展覧会が開催される。広範な中国美術コレクションのうち、北斉から唐時代にかけての金銅仏とともに、明から清時代にかけての漆器、陶磁器 、玉器、絵画を特集する特別展だ。

同館では、2022年に館蔵の明清絵画を広く紹介する展示を行っているが、今回は特に東京大学東洋文化研究所の板倉聖哲教授の調査・監修のもと、画冊と画巻の優品を選りすぐって展観するのが見どころとなっている。前期に明代、後期に清代の作品を紹介する展示では、題字や跋文も可能な限り展観し、明・清時代の画家と文化人たちの交流の様子も映し出していくという。

また清朝の玉器では、翡翠(ひすい)による実物大の白菜の造形《翡翠白菜形花瓶》が登場。台湾の故宮博物院の名品《翠玉白菜》にも通じる超絶技巧が目の当たりにできる。清時代には、古代青銅器の文様である饕餮文(とうてつもん)や虁鳳文(きほうもん)を取り入れた「仿古(古代の様式や方法を真似るといった意)」の潮流が高まったが、同展ではそうした文様を彫り込んだ作品にも焦点をあてる。

施設改修を行った同館は2022年にリニューアルオープンしたが、今回の玉器の多くは再開以降の初公開作であり、なかには22年ぶりの展示品もあるという。さらに、世界に数点しか存在しない明時代初期の名品で、同館を代表する《青花龍唐草文天球瓶》も、来場者の要望に応えて再展示が行われる。6世紀の北斉から清時代まで、長い歴史に育まれた中国文化の奥深さが感じられるとともに、工芸の超絶技巧も堪能できる見応えのある展覧会となっている。

なお、同展は12月11日(月)を休館・展示替え日として前期・後期に分かれる。中国絵画はすべて展示替えを予定しているので、お目当ての作品がある方はご注意を。会期中は常設展示のほか、同時開催の『昭和の日本画と洋画 松岡翁(1894-1989) 晩年の眼力』と、通年企画である『古代オリエント 創造の源』も合わせて鑑賞が可能だ。

<開催情報>
『アメイジング・チャイナ 深淵なる中国美術の世界』

会期:2023年10月24日(火)〜2024年2月11日(日・祝) ※会期中展示替えあり
会場:松岡美術館
時間:10:00〜17:00、毎月第1金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜(祝日の場合翌平日休)、2023年12月29日(金)〜2024年1月4日(木)
料金:一般1,200円、25歳以下500円
公式サイト:
https://www.matsuoka-museum.jp/

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