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津田寛治が主演、実話をもとにした在宅介護の奮闘描く映画公開

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「自宅でありがとう。さようなら」ポスタービジュアル

津田寛治が主演する映画「自宅でありがとう。さようなら」が10月27日に封切られる。YouTubeでは予告編が公開された。

本作は、江戸っ子気質な父親の在宅介護を通じて、“人がどう生き、そしてどう死と向き合うのか”というテーマへのヒントを映し出すヒューマンドラマ。製作総指揮・原作を担当した高井義行の実話をベースにした介護奮闘記だ。寝たきりになってしまった父・恒三を、家族ぐるみで自宅介護をしている良昭。恒三はある日食べることを拒否し、断食をして即身仏になろうとする。そんな父を見た良昭は、幼少時代に連れて行ってもらった寿司屋・焼き鳥屋・蕎麦屋のことを思い出すのだった。しかし寸前のところで医者に点滴を打ってもらい、恒三は生きながらえる。3年が経ち、良昭は介護の日々の中、恒三との記憶を思い出していく。そしてついに最期の時がやって来る。

主人公・良昭を津田が演じ、献身的に良昭を支える妻・まさこにドラマ「花友禅」の星ようこ、恒三に大映・京都撮影所俳優部出身の峰秀一、恒三の妻・晴子に「イチケイのカラス」の藤夏子、良昭の息子・隆良に吉川康太が扮した。また若かりし日の恒三役で、ドラマ「オレゴンから愛」シリーズの石和摂が出演。石和は本作で久々に俳優復帰をする。監督・脚本は松岡孝典が担当した。

予告には、突然寝たきりになった恒三を介護する家族の姿や、良昭と恒三の過去の回想シーンを収録。津田は「親の介護もろくに出来ない男を演じました。もう何年も前、施設に入ったまま亡くなった母を看取ることも出来ず、仕事にかまけていた自分自身とシンクロします。多くの人がいつかは通らなきゃいけない道を、ちゃんと歩けなかった自分のような人々に観てもらいたいと思います」と述べた。高井、松岡、プロデューサーの大塚和雄によるコメントは以下の通り。

津田寛治 コメント

親の介護もろくに出来ない男を演じました。もう何年も前、施設に入ったまま亡くなった母を看取ることも出来ず、仕事にかまけていた自分自身とシンクロします。多くの人がいつかは通らなきゃいけない道を、ちゃんと歩けなかった自分のような人々に観てもらいたいと思います。親の介護に点数は無いんだなあと、少しでも多くの人が感じて頂けたら嬉しいです。

高井義行 コメント

3年前に父親を亡くしました。小さく幼かった自分を子供扱いせず、人生の教訓を語っていた父親だったことを、死の間際に思い出していました。自宅で看取られるのを希望する方は約70%いらっしゃるようですが、実際に看取れるのは15%ほどだと聞きます。自分は幸いにも父親を自宅で看取ることができました。この映画が少しでも多くの方にご共感いただければ幸甚です。

松岡孝典 コメント

元々津田さんファンだったので、津田さんで脚本を当て書きした部分もありました。もし津田さんのスケジュールが合わなかったら、この作品は止めようと考えておりました。そのくらい、津田さんに演じていただきたかった脚本です。人間は必ず死を迎える、そんな当たり前のことですが、そんなとこから生きるとは何か、が見えてくるのかもしれません。

大塚和雄 コメント

メガホンをとった松岡孝典監督とは長きのお付き合いをさせてもらってます。監督は真実を追究する男で、リサーチ力・対話を重んじる監督です。この作品に関しては監督と共に心血を注ぎました。これからも共に映画に携わっていければと思います。座長の津田寛治さん、出演者の皆さん、本当に有難うございました。感謝!

(c)GLAUCOPS