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幕末の女流絵師、葛飾応為の代表作《吉原格子先之図》ほか肉筆画の名品を展観『葛飾応為「吉原格子先之図」』11月1日開催

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葛飾応為《吉原格子先之図》

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東京都渋谷区にある太田記念美術館では、2023年11月1日(水)より、『葛飾応為「吉原格子先之図」―肉筆画の魅力』展が開催される。葛飾北斎の娘、応為の《吉原格子先之図》を中心に、館所蔵の浮世絵師による肉筆画の優品を紹介する展覧会だ。

葛飾応為の本名はお栄。父の北斎にいつも「おーい!」と呼ばれていたことから、画号を「応為(おうい)」にしたという(諸説あり)彼女の絵は、世界で十数点しか作品が確認されていないにもかかわらず、北斎とは異なる印象的な作風で、多くの人を魅了し続けている。そんな応為の代表作のひとつが、太田記念美術館が所蔵する《吉原格子先之図》。江戸の遊郭、吉原の夜をドラマチックに描いた名品で、妓楼の格子に群がる客が持つ提灯の光や、見世から漏れる光が、人々の姿を闇の中に浮かび上がらせる幻想的な作品だ。同作が展示されるのは約3年半ぶり。ぜひこの機会に、北斎の娘が描いた貴重な名品を堪能したい。

また今回は、北斎、歌麿、清親ら太田記念美術館所蔵の肉筆画コレクションも公開される。肉筆画は、彫師や摺師と協業で一度に大量に摺られる版画と違い、絵師が紙や絹に描いて仕上げた一点もの。本展では、それらを「人を描く」「市井を描く」「風景を描く」「物語を描く」という4つのテーマに分けて紹介する。

なかでも注目したいのは、応為と同じく夜の光を描いた明治の浮世絵師、小林清親の《開化の東京 両国橋之図》だ。巨大な橋やその上を行き交う人々を黒いシルエットであらわし、提灯やガス灯、家の窓から漏れる灯りがぽつぽつと光る「光線画」で、江戸の情緒と文明開化の雰囲気が混在する、ノスタルジックな風景画となっている。

<開催情報>
『葛飾応為「吉原格子先之図」 ―肉筆画の魅力』

会期:2023年11月1日(水)~11月26日(日)
会場:太田記念美術館
時間:10:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜
料金:一般1,000円、大高700円
公式サイト:
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/

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