エミール・クストリッツァのデビュー作が公開、「アンダーグラウンド」4K版も上映
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「ドリー・ベルを覚えているかい?」ビジュアル (c)Filmski Centar Sarajevo
旧ユーゴスラビア・サラエボ出身の監督、エミール・クストリッツァが手がけた「ドリー・ベルを覚えているかい?」と「アンダーグラウンド」が、10月27日より東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開されることが決定。メインビジュアルと予告編が公開された。
「パパは出張中!」が第38回カンヌ国際映画祭でパルムドール、「ジプシーのとき」が第42回の同映画祭で最優秀監督賞を受賞するなど数々の経歴を持つクストリッツァ。彼の長編劇場映画監督デビュー作で、このたび日本で初の劇場公開となる「ドリー・ベルを覚えているかい?」は、サラエボに住む少年ディーノが、見知らぬ女性ドリー・ベルをかくまうため、彼女と一緒に暮らし始めるところから物語が展開される。スラヴコ・スティマツ、スロボダン・アリグルディッチ、ミラ・バニャッツらが出演しており、YouTubeで公開された映像には、ディーノがベルに頭から水をかけられる様子などが映し出された。
「アンダーグラウンド」は、4Kデジタルリマスター版で上映。ナチス・ドイツ占領下のセルビアを舞台とする本作は、敵の目を欺くため広大な地下空間へ避難し、人知れず戦後50年間もそこで生活していた人々が描かれるコメディだ。キャストにはミキ・マノイロヴィッチ、ラザル・リストフスキー、ミリャナ・ヤコビチらが名を連ねている。予告編には、湯船に浸かる男性を囲んで楽器を演奏する人々の姿が収められた。