「キャメロット」開幕、王の“苦悩”演じる坂本昌行「人間味あふれるアーサーに」
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左から入野自由、唯月ふうか、坂本昌行、桐山照史、今井清隆。
坂本昌行が主演を務めるブロードウェイミュージカル「キャメロット」が、本日10月7日に東京・日生劇場で開幕。これに先駆け昨日6日に、キャストによる初日前あいさつとフォトコールが行われた。
「キャメロット」はアーサー王伝説を描いたT.H.ホワイトの「永遠の王」を原作に、アラン・ジェイ・ラーナーが脚本、フレデリック・ロウが作曲を手がけ、1960年にアメリカ・ニューヨークのブロードウェイで初演されたミュージカル。初演ではトニー賞4部門に輝き、その後映画化もされた。日本初演となる今回は、演出を宮田慶子が務める。
フォトコールでは劇中の4シーンが上演された。1幕1場で披露される本作のメインテーマ曲「キャメロット」の場面では、坂本演じるアーサーが唯月ふうか演じるグィネヴィアに、中世イングランドの都・キャメロットの魅力を歌でさわやかに伝える。1幕5場の「情熱の五月」では、唯月演じるグィネヴィアがアンサンブルたちと共に華やかに歌い踊り、5月が到来した喜びを表した。
1幕6場の「女性と生きるなら」では、坂本がアーサーの苦悩を切ない歌声で表現する。最後に披露された「マドリガル~離れられない」は、2幕1場の楽曲。ランスロットとグィネヴィアが密会するこの場面では、桐山演じるランスロットがグィネヴィアへの思いを力強く歌い上げた。
フォトコール前には坂本、桐山、唯月、入野、今井が登壇し、それぞれ公演に向け意気込みを語った。坂本は「平和を願うアーサーは人々の声を聞き、力で押さえるのではなくみんな笑顔で進んでいこうとします。でも彼は苦しみ、耐え、裏切られて感情を揺さぶられる役でもある。今回は人間味あふれるアーサーになると思います。自分なりに演じられたら」とコメントする。また坂本は「オーケストラの生演奏で、とても耳に心地よい音楽を聴けます。我々が一丸となって作り上げた舞台をぜひご覧ください」と観客にメッセージを送った。
桐山は「硬派で真面目すぎるランスロットと周囲の人の会話がかみ合わない様子にクスッとしてもらえると思うので、楽しんでほしい」と言う。また桐山は「ミュージカルの歌い方というか、ランスロットの歌い方を作ることができた。歌には今も苦戦していますが、新たな桐山を観てもらえると思います」と期待をのぞかせた。
唯月は「グィネヴィアは好奇心旺盛。王妃としての気品もありますが、本能のまま行動し、芯の強さとお茶目さを持っている人」と役柄を分析し、「稽古では演出の宮田さんをはじめとした皆さんに助けていただき、今まで自分になかった引き出しを開け、知らなかった感情を抱くことができました。古典的で美しく、上質なミュージカルを楽しんでほしい」と観客に呼びかけた。
入野演じるモルドレッドは、アーサーの隠し子という役どころ。入野は「アーサーが作った平和を乱しに乱しまくることを目指しています。モルドレッドには、ラップのように言葉をまくし立てる面白い曲があるのでお楽しみに」と見どころをアピールする。アーサー王の親友・ペリノア役の今井は「宮田さんの細かな演出で、みんなが日に日に成長するのがわかり、稽古が楽しかった。お客様に早く観てほしい気持ちでいっぱい。初日が楽しみです。がんばります!」と気合い十分に話した。
東京公演は10月28日まで行われ、その後は11月4日から20日まで大阪・大阪松竹座でも上演される。
ミュージカル「キャメロット」
2023年10月7日(土)~28日(土)
東京都 日生劇場
2023年11月4日(土)~20日(月)
大阪府 大阪松竹座
脚本・歌詞:アラン・ジェイ・ラーナー
音楽:フレデリック・ロウ
演出:宮田慶子
翻訳・訳詞:高橋亜子
キャスト
アーサー:坂本昌行
ランスロット:桐山照史(ジャニーズWEST)
グィネヴィア:唯月ふうか
モルドレッド:入野自由
ペリノア:今井清隆
辰巳智秋、咲良 / 石川剛、土倉有貴、平山トオル、中野亮輔、深堀景介、榎本成志、柴原直樹 / 玲実くれあ、鈴木満梨奈、関根結花、寺町有美子、油井杏奈、金子桃子 / 大河原爽介(Wキャスト)、及川桃利(Wキャスト) / 西尾郁海、漆間良尚
※西尾郁海、漆間良尚はスウィング。
CAMELOT is presented through special arrangement with Music Theatre International(MTI), New York, NY, USA.
All authorized performance materials are also supplied by MTI. www.mtishows.com