堂本光一、帝劇でジャニーズ新体制への心境告白「世界一クリーンな会社に」
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堂本光一(KinKi Kids)が本日10月8日、主演ミュージカル「チャーリーとチョコレート工場」の開幕を前に東京・帝国劇場にて報道陣の取材に応え、所属するジャニーズ事務所の創業者・故ジャニー喜多川氏の性加害、およびそれに端を発する同社の体制変更について語った。
本日「チャーリーとチョコレート工場」の公開ゲネプロを控えた堂本は、キャスト陣による会見の実施を前に急遽単独で報道陣へ自身の思いを語った。開幕を控えた現場を「いい雰囲気です」と明かした堂本は「ただ今日は通し稽古のあとゲネプロ、明日もゲネプロのあと初日、明後日は2回公演があって。ほぼ毎日2回、2回、2回じゃねえかと(笑)」と、過酷なスケジュールに苦笑い。また見どころについては「2幕はずっとしゃべり続けています。ステージ上にいる時間は『SHOCK』よりずっと長いです」と明かした。
喜多川氏の性加害に関して質問が及ぶと一変して厳しい表情となり「すごく葛藤はありました。自分が知っている彼と違う部分もあるけれど、自分の中でも認めなければいけないし、何より被害に遭われた方が救われないといけないと思います」と話す。そして「自分も改めなければならない部分を改めて、自分のエンタテインメントをどう育てていくのか、行動をもって示して少しずつ前に進みたい」と思いを語った。
事務所の新体制への移行については「報道で知ることも『なんなんだ、これは?』と思うこともたくさんあります」と赤裸々に話し、自身やKinKi Kidsの今後の契約形態に関しても「まず一歩進んだところで、『こうするよ』という明言はまだできない。(堂本)剛くんと一緒に話し合わないといけないし」と語る。また、喜多川氏が命名したKinKi Kidsというユニット名に関しては、「『変えてもいいんじゃないか』というところまで出ました」と改名についても堂本剛と相談したと明かしつつ「音楽活動をしているグループとしては(事務所内で)我々が一番上。我々が変えてしまうとみんなも考えないといけないので、慎重にやらなければ、と剛くんと話してます」と複雑な心中を告白した。
東山紀之が新会社の社長に、井ノ原快彦が副社長に就任することで「今まで『上に話すことができないよ』という人も話せる環境は少しできてきた」と事務所内の風通しが少しずつ変わってきたことを感じつつ、「それでも大先輩だし、という子も絶対いると思う。そのへんは自分が中継役になって上に伝えたり、やれることはやっていきたい」と新体制での自身の役割を語った堂本。新会社に求めることを尋ねられると「世界一クリーンな会社じゃないですか? どの口が言ってんだ、ってことかもしれないけど、安心してエンタテインメントを楽しんでいただける環境を少しずつ整えていかないと」と明かした。
また、自身の雑誌連載で引退の覚悟について明かしたことを尋ねられた堂本は「全文を読んでいただければ決して後ろ向きではないのですが、そういう思いも持ちながら活動しないと自分の責任も果たせないと思いました」と発言の狙いを説明。「ただ、本当に日々いろんなことが動いていて、考え方も気持ちも変わっています。(取材時から)時差が起きたりもするので、自分がもう少し考えてしゃべらなければいけなかった」と反省の弁を述べ、「今までの彼(喜多川氏)の名誉のために、という思いは捨て十字架にして、“自分”として表現していかなければ」と改めて決意した。そして最後に「まずは被害に遭われた方々が早く救済されることを願っています。ファンの皆さんにも安心して応援できる環境を、長くはかかると思うけど1つずつ示していきます」と被害者とファンへの思いを明かし、会見を締めくくった。