「ゆとりですがなにか」岡田将生と松坂桃李、外国人100名を前に「普段は英語で話してる」
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「ゆとりですがなにか インターナショナル」インターナショナルプレミアの様子。
映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」の“インターナショナルプレミア”が本日10月9日に東京・秋葉原UDX シアターで行われ、キャストの岡田将生、松坂桃李、脚本を手がけた宮藤官九郎、監督の水田伸生が登壇した。
本作は、2016年4月期に日本テレビ系の日曜ドラマ枠で放送された「ゆとりですがなにか」の劇場版。世間から“ゆとり世代”と括られた男子3人が30代半ばを迎え、人生の岐路に立たされた姿が描かれる。岡田が時代の波に乗り切れていない男・坂間正和、松坂が女性経験ゼロの小学校教師・山路一豊を演じた。
本イベントでは、“インターナショナル”な要素が盛り込まれた本作にちなんで、外国人限定の試写会を実施。39の国と地域から、約100名が集まった。岡田は観客を見渡し、「海外の映画祭に来たような気持ち。秋葉原だと自分に言い聞かせています」とほほえみ、「日本の“ゆとり世代”を海外の方がどう理解してくださったのか気になります」と述べる。松坂は「この場で僕も皆さんと一緒に鑑賞したかったです。すごく反応が気になります」と伝えた。
宮藤は「(本作は)もともと海外でロケをするつもりで始まったのですが、コロナやお金の都合であきらめました(笑)。そこで、“アメリカの子は謝らないよな?”とか、僕らが抱く海外の方へのイメージを生かして(脚本を)書きました」と明かす。水田は「海外の方が出演していることが“インターナショナル”なわけではなく、ジェンダーやハラスメントなどの問題は、地球全体が抱えていることだと捉えて“インターナショナル”と名付けました」と語った。
劇中で外国人と共演したキャストたち。岡田は「撮影の待ち時間、基本的に会話に入れない(笑)。皆さん英語で話されるので、(自分は)すごくにこやかに見ていました」と話し笑いを誘う。松坂は「インターンということで海外の小学校の生徒がやって来るシーンがあります。演じた子が撮影の合間にお母さんと話してるとき、僕のことを指差していて『悪口……?』と心配になりましたが、目が合ったのでにこやかにしておきました」とエピソードを披露。
イベントでは、観客から登壇者たちへの質問が受け付けられた。「もし海外から仕事のオファーが来たらやりたいですか?」と尋ねられた岡田は「飛び付きますよ!」と即答。松坂も「無論やりたいですね」とうなずく。MCから「英語が必要になってきますね」と告げられると岡田は「あ、まあ今日だけ(英語を)話していないだけです」とジョークを飛ばす。松坂も「普段、僕らは英語で話しているので」と口にして会場を盛り上げた。
岡田が観客へ印象に残ったシーンを尋ねる場面も。酔った正和が妻への思いを打ち明けるシーンが話題に挙がると岡田は「日本人特有なのか、なかなか本音を言わないところはありますよね。僕自身もそのような経験があるので、感謝や思っていることは言葉にして伝えていこうと思います」とコメントする。松坂は「言葉にしなければと感じてはいるのですが、面と向かうと恥ずかしくなってしまうのは日本人特有なのかもしれませんね」と賛同した。
「ゆとりですがなにか インターナショナル」は、10月13日より全国ロードショー。
(c)2023「ゆとりですがなにか」製作委員会