チャン・イーモウが東京国際映画祭で特別功労賞、最新作「満江紅」も上映
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チャン・イーモウ
第36回東京国際映画祭の特別功労賞がチャン・イーモウへ授与されることがわかった。10月23日のオープニングセレモニーにて授賞式が行われる。
特別功労賞は、長年の国内外を含めた映画界への貢献が目覚ましい人物へ贈られるもの。チャン・イーモウは1987年に「紅いコーリャン」で監督デビューを果たして以来、「秋菊の物語」「活きる」「あの子を探して」など幅広いジャンルの作品を手がけてきた。今年1月に中国で公開されヒットを記録した歴史劇「満江紅(マンジャンホン)」は、東京国際映画祭のガラ・セレクション部門でジャパンプレミア上映される。
チャン・イーモウは受賞に際して「私には忘れられないことがあります。それは1990年に黒澤明監督がアカデミー名誉賞を受賞した時のことです。当時私はまだ駆け出しの映画監督として客席にいました。黒澤監督はそのスピーチの中で、『映画というものをまだしっかり掴んでいない』と話されました。この言葉は今でも記憶に刻まれています」「今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります」とつづった。
映画祭の会期中には来日も予定しており、国際交流基金(JF)との共催プログラムである「交流ラウンジ」でトークセッションを行う。
チャン・イーモウ コメント
今回「特別功労賞」をいただき、とても光栄です。「映画」は世界各国の人々を結びつける懸け橋となり、民族や文化を超える交流と相互理解を促進することができます。
私には忘れられないことがあります。それは1990年に黒澤明監督がアカデミー名誉賞を受賞した時のことです。当時私はまだ駆け出しの映画監督として客席にいました。黒澤監督はそのスピーチの中で、「映画というものをまだしっかり掴んでいない」と話されました。この言葉は今でも記憶に刻まれています。
この賞を贈ってくださった東京国際映画祭に感謝いたします。また、皆さんからの励ましや応援に感謝申し上げます。これをひとつの起点と考え、今後も映画の本質を理解して、素晴らしい映画を撮る努力を続けてまいります。