木内宏昌演出、トランスレーション・マターズ「エミリア・ガロッティ/折薔薇」幕開け
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トランスレーション・マターズ上演プロジェクト第2弾「エミリア・ガロッティ/折薔薇」より。(撮影:ホンダアヤノ)
トランスレーション・マターズ上演プロジェクト第2弾「エミリア・ガロッティ/折薔薇」が本日10月14日に東京・すみだパークシアター倉にて開幕した。
トランスレーション・マターズは、小川絵梨子、小田島創志、木内宏昌、小山ゆうな、高田曜子、常田景子、広田敦郎ら戯曲翻訳者がディレクター(理事)を務める団体。今回はゴットホルト・エフライム・レッシングにより18世紀に書かれた戯曲「エミリア・ガロッティ」を、森鴎外による翻訳「折薔薇」とトランスレーション・マターズによる現代語新訳を交えた形で上演する。
開幕に際し翻案・演出を手がける木内宏昌は「4月からの熱いオーディション・ワークショップから始まった上演プロジェクトがついに開幕しました。さらに熱かった夏を越えて、今回舞台初挑戦となる俳優の上原実矩さん(エミリア役)をはじめ、若手とベテランによる最高のチームができました。この作品は18世紀のドイツ人作家が昔のイタリア(ガスタッラ)を舞台として描き、上演台本には明治時代の文豪森鴎外が訳した江戸時代の言葉を織り交ぜています。その美しい言葉に現代の俳優が音を与え、平原慎太郎さんのディレクションのもとで12名の身体が何層もの時代の産物で構成された劇世界を貫くものになりました。また、環境負荷軽減への取り組みから、古材にこだわった舞台美術(大島広子)の使い方にもどうぞご注目ください」とコメントした。
上演時間は休憩を含む約2時間30分。公演は10月26日まで行われる。
トランスレーション・マターズ上演プロジェクト第2弾「エミリア・ガロッティ/折薔薇」
2023年10月14日(土)~26日(木)
東京都 すみだパークシアター倉
作:ゴットホルト・エフライム・レッシング
翻訳:森鴎外、トランスレーション・マターズ
翻案・演出:木内宏昌
ムービングディレクター:平原慎太郎
出演:上原実矩、菊池夏野、大沼百合子、関根麻帆、森島美玖、高畑こと美、斎藤直樹、村岡哲至、古河耕史、荒井正樹、近藤隼、片岡正二郎
※高田曜子の「高」ははしご高が正式表記。