「愛には愛で返していきたい」BUDDiiSがファンにこれからを誓ったライブ「BUDDiiS vol.06 -BRILLIANT-」ライブレポート
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2023年10月14日・15日、10人組ダンス&ボーカルグループBUDDiiSが幕張メッセイベントホールにて「BUDDiiS vol.06 -BRILLIANT-」を行った。
10月11日にはグループ初となるアルバムをリリース、そのアルバムを引っ提げて、そして、休養中だったKEVINも復帰し、久しぶりにメンバー10人揃ってのステージとなった今回の公演。
15日に行われた第3部の模様をレポートする。
「今」のBUDDiiSの魅力を余すところなく!
満席の幕張メッセイベントホール。会場にきらめくグループカラーの黄色のペンライト。
開演時刻が迫るに従って、その数が多くなっていくのがわかる。
定刻になると、ステージ上のスクリーンには映像が映し出される。メンバーそれぞれの表情が映り、9人、そして、そこにKEVINが加わり、10人で歩き出す。
煽るようにBGMのリズムが早くなっていき、ステージに照明が向けられる。一列に並んだ10人。MORRIEから始まる1stシングル「CLICK ME」。KEVINの歌声が響くとより歓声が大きくなった。曲間、FUMINORIが「最高の一日にしていきましょう!」と呼びかけると会場もペンライトと歓声で応える。
伸びやかなボーカル、躍動するダンス、イキイキとしたパフォーマンス、さらにSEIYAとSHOWのアクロバットで沸き、1曲目から盛り上がりは十分だ。
「いくぜ幕張!」の声と共に始まったのは全員がマイクを持つ「Magic」。サビ部分ではバディ(BUDDiiSファンの総称)も一緒になってペンライトを振り、一体感が高まっていく。ポップな楽曲だが、ダンスは激しい。FUMIYAをセンターにキレキレのダンスを見せてバディたちの視線を釘付けにしていく。
FUMINORIが「幕張、そんなもんじゃねえだろ」と煽り、なだれ込んだのは「BEAST2」。ワイルドさだけではなく、赤のライティングの中、セクシーさも伴わせていく。FUMINORIがさらにあおるようにジャケットをはだけさせ、バディたちを惑わせる。
そしてSHOOTから始まる「To The Top」。打って変わって爽やかな楽曲にメンバーも笑顔が弾ける。派手にスパークラーが上がり、ステージも華やかだ。
4曲を終えて最初のMCでは、まずFUMINORIがKEVINに向かって「おかえりなさい!」と声をかけた。会場からも「おかえりー!」と大合唱。KEVINは「ただいまー!元気してた?」と声をかけ、会場の肯定の声に「いい子だ~」と笑顔を見せた。
そして改めて、それぞれが自己紹介を。トップバッターのMORRIEは「みなさんこんにちはー! ひき肉でーす!」を挟んだあと、「今日、朝起きて、やばい、集合時間に間に合わない、と思って玄関出たら、蜘蛛の巣があってそこにひっかかって5分遅れました」と言い、間髪入れずに「嘘つけ」とFUMINORIからツッコミを受けた。
HARUKIは「ラストの公演となってしまいましたが、僕らと一緒に全力で盛り上げていきましょう!」とにっこり。
「今日は俺が煽りたいと思います!」と言ったのはSHOW。「声出す準備できてますか!」と会場とコール&レスポンスを。そして続くFUMIYAは「最終日ですね。あっという間ですけど……やっぱ俺も煽りまーす」と言ったが、煽りを甘噛みしてしまい「ちょっと緊張してます、今日」とははにかんだあと、改めてこちらもコール&レスポンスを。
SHOOTは「ラストですから、みんなで悔いのない日にしましょう」とシンプルに。
そして最年長のFUMINORIはとびきりキュートな表情で「リーダーのFUMINORIでーす」ときゅるるん。会場からの「かわいい!」の声をほしいままにした。
そんなFUMINORIのあと、「あの、いつも思うんですけど、フミくんのあと、めっちゃやりづらい」とYUMAからクレームが。これにはFUMINORIもすかさず「誰がやりづらい先輩やねん!」と絶叫。となると、ほかのメンバーからは「YUMAバージョンちょうだいよ」という声が。
「俺、そういうことしないでこのあとやりやすくするんで」と言いつつ、「YUMAです」としっかりキュートな表情でキメた。
続く、KEVINもかわいく自己紹介したあと、改めて「ただいま!」。「ありがとう、早く会いたかった。みなさんの顔一人一人見てやっほーって言いたいです。大好きだよー」と笑顔。
そしてかわいいのが続くとやらないわけにはいかない。TAKUYAは「やるか……」と意を決してやったあと、「本当にこういうのムリムリ」と照れた表情を浮かべた。それから「楽しみにしていた幕張公演、ついにラスト公演ということで、みんなで楽しんでいきましょう」とご挨拶。締めはSEIYA。「幕張―!」とちょっとがなるように言ったあと、SEIYAも顔ハートつきで「SEIYAです」と自己紹介をし、歓声を浴びた。
自分から始まった「かわいい自己紹介」にFUMINORIは「本当、みんなごめん。俺が悪い」と謝罪。
そして、KEVINについては腰の具合もあり、話し合った結果、前半のみの出演ということがアナウンスされた。
KEVINは「配信を観てくださるみなさんや、来てくれているみなさん、そして僕がいない間ずっとBUDDiiSとして活動してくれたみんなのおかげで今があるので今後もたくさん活動していくためにこういう選択になりました」と説明。「来年もしかしたらいろんなライブもあるかもしれません。そのとき完全復活できるようにがんばりますので、その際はまたみんな来てくれますよね?」と呼びかけた。
「最高のパーティーを始めようぜ」と「P.A.R.T.Y」へ。ステージ上段には椅子が用意され、腰掛けるメンバーと、そのそばに寄り添うようにして立つメンバー。ペアとなって見せるダンスはシャープだ。
曲後半では花道を進みファンの近くへ。センターステージで迫力あるパフォーマンスを見せる。
そのままセンターステージで見せたのは「The One」。すっかりライブの定番となった楽曲だが、そのときどきによってガラリと雰囲気が変わるから面白い。華やかなステージにテンションも上がっていく。
そして公演ごとに変わる曲中の電話がかかってくるパート。
今回はFUMINORIが担当。「みんなのことがさ、頭から離れなくて。だから、ひとつだけお願いしていい?きみがほしい」とキュートな表情でキメた。
アルバム収録曲の披露「みんな違って、みんないいよね」
映像を挟み、衣装を変えて再登場。ここからはKEVINを除く9人でのパフォーマンスとなる。まず披露したのは「Koi to me」。落ち着いた大人っぽいパフォーマンスはBUDDiiSの「今」なのか。そしてMORRIEの透明感があるロングトーンが響き渡り、SHOWが落ち着きのある甘い歌声を響き渡らせる。ライブのたびに存在感を増していくように思うSHOWだが、その歌声にも力強さが増していく。
そしてFUMIYA、FUMINORI、SHOW、SEIYAで「Mr.FREAK OUT」でワイルドに低音を響かせる。爽やかも、可愛らしさもあるBUDDiiSが見せるある意味新しい側面とも言えそうな楽曲だ。聴いていると、華やかなコンサート会場とはまた違う4人が作り上げる空間へと連れ出されそうな錯覚に陥る。
楽曲の幅広さもさることながら、楽曲ごとの世界観の構築の速さ、そしてその世界観に観客を巻き込んでいくスピード感が凄まじい。
息つく間もなくダンストラックへ。静と動が混じり合う激しいダンスは抑えめの照明の中でそれぞれのシルエットをより濃くし、魅力を際立たせていく。
ここからは会場が一体になって歌って踊れるメドレーへ。
まずは「YO HO」でバディも声を出して、テンションを上げていく。
続く「HOT CHEESE」では花道を歩き、センターステージに歩みを進めていく。一緒に踊り、「Beautiful」で一緒になってクラップをし「JEALOUS」で飛び跳ね、「Dream Love」ではバディもペンラを振り、怒涛のメドレーは「YO HO」で締めくくった。
MCでは「1stアルバム『BRiLLiANT』を発売させていただきまして、みなさまのご協力があり、無事デイリーランキング一位を獲得しました!」とFUMINORIが報告。会場からは「おめでとう」と客席からも声が飛んだ。
続けてFUMINORIは「リリースイベントで全国を回らせていただいて、対面でいろんなお話をすることでたくさんの人に支えられてるな、と僕たち感じております。いつも感謝の気持ちでいっぱいです」と改めてお礼を伝えた。
ライブも中盤へ。FUMINORIが「ここから少ししっとりと聴いてもらえたらな、と思います」とセンターステージで「ON & ON」を。メンバーにスポットライトがあたり、客席のカラフルなペンライトがきらめく中、切ない歌を響かせる。一方でダンスパートでは力強さを見せていく。
さらにニューアルバムから「Lack」を。SHOWとMORRIEで歌声を繋ぎ、SHOOTの歌声が交わる。そしてFUMIYAとFUMINORIがラップを響かせる。KEVINが休養中もグループとして進化していることのひとつとして、新たなハーモニーをしっかりと確立したことかもしれない。
映像を挟み、ナチュラルな衣装に着替えたメンバーは、今度はトロッコに乗り込み、さらにバディの近くへ。メンバーそれぞれが会場のあちこちに散らばり、「BUD」を披露。
サビではメンバーはタオルを振り回し、ファンはペンライトを回す。2人1組でトロッコに乗り込んでいるメンバーもおり、それぞれの絡みを見るのにもバディも忙しくなってしまいそうだ。TAKUYAをバックハグするようにして歌うSEIYAの姿には歓声も。
そのまま「ALRIGHT」へ。MORRIEとFUMINORIがトロッコを乗り換える際にハグしている場面に歓声が上がりつつも、一方ではFUMIYAらが楽しそうにCO2をぶっぱなす。メンバーが楽しそうにしていれば、自然と会場のボルテージも上がっていく。バディも思いっきりペンラを振り、ジャンプをし、盛り上がりが増していく。
メインステージに戻り、パワーが湧いてきそうな「WE HIGH」。全員が歌声を響かせ、さらにテンションが上がる。
そして手拍子と共に始まる「SM:)LE」。バディだけではなく、メンバーも笑顔を弾けさせる。会場に向ける笑顔ももちろんだが、メンバー同士で目を合わせ微笑み合う瞬間も尊い。
続くMCでは改めて「BUD」について。
「僕たちBUDDiiSとバディを繋げるという意味合いの曲になっています」とFUMINORIが解説。今後も一緒に作り上げていきたい曲ということで、MORRIEの生歌と共にタオルの動かし方をレクチャーする場面もあった。
早いものでライブもラストスパートへ。
「熱い場所にしていこうぜ」とFUMINORIが言い、「Glow Gold」で言葉通り会場の気温を上げていく。
さらに「みなさんが僕たちの光です」で始まったのは「SUNSHINE」。
スクリーンにはこれまでBUDDiiSのメンバーの写真も映し出され、グッとくるものがある。そして今のメンバーの姿が生カメラで映され、ここまでの歩みが感じられるものとなった。
そして、本編最後は「輝かしい日々にしていきましょう」と「Brightness」。
「みんな違って みんないいよね」と歌う「Brightness」は歌詞の全てがひとりひとりを肯定してくれるような楽曲だ。それを個性豊かな彼らが歌ってくれると、それだけで少し上を向けるような気持ちになるから不思議だ。ラストは金テープが舞い、華やかに締めくくくった。
再びトロッコでバディの前へ。終わらない幸せの時間
メンバーがステージから立ち去り、暗転した会場からはすぐに大きなアンコールが沸き起こる。その声に呼ばれて、FUMINORIの「もう一回、みんなに会いに行くね」の言葉とともに再びトロッコに乗ってメンバーが登場。アンコールではKEVINの姿もあり、全員で「Under The Sea」からスタート。ペンライトで会場が青に染まり、サビ部分ではバディも一緒になってゆったりと体を動かす。
そして全員の名前が歌詞に入っている「OZ」をセンターステージで。メンバー同士が仲良さげにくっつきあい、ファンを沸かせる。そして、KEVINのソロではバディも合わせて大合唱。それにケビンも「最高!」と顔を綻ばせた。
さらに、アンコールのMCでは2024年2月からホールツアーがスタートすることを発表。バディを歓喜させた。
そんなハッピーな空気の中、幕張3公演を締めくくるのは「Brighter」。それぞれが会場にいるひとりひとりと目を合わせるかのように視線を向け、メンバー同士で目を合わせ、微笑み合い、幸せな空気が流れる。
最後の最後まで、会場全体で一体感を高め合って、笑顔に溢れた公演となった。
最後は、メンバーそれぞれからバディに向けてメッセージが届けられた。トップバッターはSEIYA。「いつも僕たちが元気を与えるつもりでライブをやっているんですけど、逆にみんなからパワーをたくさんいただいて。ホールツアーも決まりましたので、みなさんに恩返しできればな、と思い、これから活動して楽しく、もっともっとみんなで高めていきたいな、と思っています!」
TAKUYAは「徐々にステージが大きくなっていくなかで、本当により今までと変わらず近い距離でみんなを感じることができて、本当に今日嬉しかったです。来年もホールツアーもありますけどBUDDiiS10人でがんばっていくので、これからもよろしくお願いします」。
そして久しぶりのステージとなったKEVIN。「本当にメンバー全員でステージに立てたことが心から嬉しいです。またこれからどんどん大きいステージに向かって、僕たちの気持ちをひとつにして、バディと共にどんどんどんどん先に進んでいきたいと思います。曲たくさん書いて、ダンス踊ってたくさん歌って、このメンバー全員で高みを目指してがんばっていけたらいいな、と思います」。
YUMAはふわりと笑って「ありがとうございました」とお礼を言ったあと、「10人全員揃って幕張に立てたことが一番嬉しかったな、と思います。そしてたくさんのバディのかわいい笑顔を見せていただいて、僕もたくさん元気をもらいました」と朗らかに。
SHOOTは10人でステージに立てた喜びを噛み締め、「こうしていろんな道のりを乗りこえてみんなとライブができるっていうのはすごく幸せだな、って毎回思います」と言い、涙をにじませた。バディやファンからの声援を受けながら「こういう活動していたら辛いこともあるしがんばらないといけないこともあったり……でも、大好きなメンバーと大好きなファンのみなさんと友達だったり家族だったり、みんなが支えてくれるから、僕はステージに立てます。だから、後ろを振り向かず、前に進んでいくのでこれからも応援よろしくお願いします」とゆっくりと、でもしっかりと想いを伝えた。
FUMIYAは「あーやばい。何言おうとしたか忘れちゃったな」とはにかんだあと、「いろんな壁がたちはたがって結構不安でいっぱいだったんですけど、その中で背中を押して、支えてくれたのがファンのみなさんで。本当に力になりました。こうやってライブをして一緒に楽しい時間を過ごすと本当に感謝の気持ちと本当に大好きだな、って思います。本当に力をもらってばかりで僕たちもパフォーマンスを通してみなさんに元気を与えられていたらいいな、なんて思いますけど、本当にこの時間に人生をかけて……」と言葉を詰まらせる。そんなFUMIYAの背中を両隣にいたSHOOTとSHOWが支える。そして「本当に、これからもこの時間に全力を注いでみなさんに会いにいくので。みんなももしちょっと楽しいことしたいな、ちょっとやなことあったな、と思ったら僕らに会いにきてくれたら嬉しいな、と思います。みんな大好きです!」。
SHOWは「僕らは無観客から始まったのでこうやってみなさんの前でライブができてるっていうことが本当に、この大きい会場でやったかにこそ当たり前じゃないな、と思います。結成してからも、先が見えないなか、常に目の前のライブだけを集中して頑張ってきて、とりあえずそれを繰り返してたら、3年経ってて」とここまでを振り返りつつ、「こんな大きなステージに3周年のタイミングで立つことができて本当に幸せです。自分の見せ場もこの3年でいただいて、自分の力を発揮できる場ができたことが、BUDDiiSになってよかったな、と思いました」と静かに語った。
そして、「やばっ」と言って涙目ではにかみ、「最近、一個の選択をしていなかったら、BUDDiiSになっていないっていうのをよく考えて。しかも本当にこのメンバーに出会えたことも奇跡でしかないし、こうやってみなさんに出会えて、ライブに来てもらえてるのも、本当に奇跡だと思うので……これからももっと高みを目指して頑張っていくのでこれからもついてきてください」と熱い気持ちを伝えた。
続くHARUKIは「いやあああ、もうあっというまですね」とニコニコ。「怒涛のスピードでここまでやってきましたね。内容も詰まっててたくさん嬉しいお知らせか、いろんなことがお伝えできて。何より10人で立てたことが当たり前ではない、この状況がすごいありがたいとおもいますし、何よりもバディのみなさんとこうやって。出会えたことも、こうやって1分1分がすごい幸せな時間なのでありがたいこともたくさんありますけど、たくさんパフォーマンスを通して恩返ししたいな、って思います」と明るく、HARUKIらしさ満点で語った。そして、「しんみりとした流れでやり残したことあるんですけどいいですか? 声出ししたくて」とリクエスト。これにメンバーも笑顔でいいね、と頷く。3階に向かって「4階のみなさん!」と呼びかけ、戸惑わせつつも、しっかりとコール&レスポンスをし、「満足です」と嬉しそうに微笑んだ。
涙が続くそれぞれの言葉、「BUDDiiSで最高の人生を送っていきたい」
MORRIEは「みんな真面目だからふざけちゃおうかな~!」と言いつつ「自分ごとなんですけど……」と切り出し、一番近くで応援してくれてる家族について触れた。「お父さんが音楽が好きで、その影響で、僕とSHOOTと三男坊。三兄弟、音楽が好きで」と話し、「お父さんと約束したんですよ。絶対にドームに立ってほしい。立つまで俺は死ねないって言ってて。僕約束しちゃったんですね、バカなんで。でも僕も立ちたいですし」。親孝行しようと家族にプレゼントを買ってあげたり、ということもしているそうだが「喜んでくれるんですけど、物じゃないな、と思って。ドームに立って、お父さんとお母さんにこういう綺麗な景色、こんな素敵なバディの方たちがいるんだよ、っていうのを僕の家族に見せたい。それが恩返しなんじゃないかな、と思ってる」「思い出って心にしまっていけると思うから、おじいちゃんおばあちゃんになって、みんなの心の中に僕らが一瞬でも映ればいいなって」と言い、込み上げてくる涙をこらえるMORRIE。SHOWが背中を撫で、SHOOTが駆け寄り、支える。FUMINORIは「がんばれ」と声をかける。
そして「本当にBUDDiiS、今後も10人、日々精進していきたいと思いますので、どうか温かい応援よろしくお願いします」と締めくくった。
ラストはFUMINORI。配信を観ているファン、会場にいる全ての人に感謝の言葉を伝えたあと、「僕は絶対泣かないタイプなんですけど、ちょっと今日あぶないんでちょっと一回ふざけます」と言ったあと、「メンバーも普段泣いたりしないんですけど、それだけ感情が溢れてくるってそれだけ幕張の……」と話し始めたが、涙をこらえるように黙った。
それから、「今回の幕張のライブがそれだけおのおのが大事に思ってきたんだな、とリーダーとしては感じますし……正直に言うと結構しんどいこと多くて」と涙をこぼしつつ、「でも支えてくださるみなさまがいてくれて、本当に毎日感謝してますし、僕が思うのは誰かを応援できるってすごく素敵なことで。本当にこうやって皆さんがBUDDiiSを応援してくださることがすごいことでみなさまにリスペクトの気持ちでいっぱいですし、たくさん愛をもらっているからこそ、愛には愛で僕は返していきたいですし、これからの景色もこれまでの景色も一生みんなと一緒に過ごせていけたらいいな、っていうふうに思います」
そして、個人的にはなるんですけど、と前置きしてから、3周年でメンバーにも話した、ということについて語った。「僕も30歳手前になっていまして。30歳って第二の人生っていうのを考える時期だし、自分にとってこの3年活動してきて人生かけて大事にしてきて。せっかくなんでみんなの前で言うと、第二の人生僕は考えていません。ずっとBUDDiiSで最高の人生を送っていきたいってメンバーにも伝えましたし、最年長として、リーダーとして絶対にこの船が沈まないように。何かあったら絶対俺がなんとかするんで、これからも安心してついてきてくれたうれしいな、って思ってます」と最後は言葉を絞り出した。
涙もありつつも、最後は笑顔で記念撮影をし、バディに再会を約束したBUDDiiS。
華やかなステージだったが、実は演出はシンプルで彼ら自身のパフォーマンスが全面に押し出されたライブとなった。今のBUDDiiSを観てほしい、という強い思いが伝わってくるようだ。
ホールツアーの開催も発表され、勢いを止めず走り続けるBUDDiiS。そんな彼らの姿が、これからもバディにとって光になることは間違いない。
取材・文:ふくだりょうこ 撮影:笹森健一 / 小坂茂雄