明治期より戦前までの「歌舞伎ブロマイド」がデジタルアーカイブとなってWebで公開
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演劇写真検索閲覧システム画面 公益財団法人松竹大谷図書館
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すべて見る公益財団法人松竹大谷図書館が、所蔵の歌舞伎ブロマイドをWeb上で閲覧できるデジタルアーカイブを2023年10月17日(火)より公開する。
2019年からクラウドファンディング事業として始めた「【第8弾】写真で蘇る名優の面影、歌舞伎の魅力を次世代へ。」により、所蔵する歌舞伎ブロマイド12,000点についてデジタル撮影と保存のための資金調達プロジェクトを実施してきた松竹大谷図書館。247名の支援者から290万2,000円の支援を得て成立したこのプロジェクトでは、成立後からアーカイブの構築やデータ入力などWebでの公開に向けた準備を進めてきた中で、同館のホームページ内のデジタルアーカイブ「演劇写真検索閲覧システム」において一部の公開が開始することとなった。
今回公開されるのは、12,000点のうちの約5,500点。演劇写真検索閲覧システムでは、演目名や俳優名などから写真を検索することができるようになっている。検索結果のサムネイル画像をクリックすると、詳細情報や表示画面が開き、演目名や役名、俳優名など詳細情報も表示され、さらに画像も拡大して見ることができるなど、その情報量に圧倒される。
明治期より戦前までの歌舞伎の舞台写真や、往年の名優の扮装写真がWeb上で検索・閲覧できるようになることで、「より多くの方に歌舞伎の魅力を感じていただき、研究者を初め幕内関係者の研究発展に貢献できれば」と考える松竹大谷図書館。公開後も、より優良なデジタルアーカイブを目ざし、引き続きデータの検証・考証を続けていくという。
以下、公式メッセージ。
【公益財団法人松竹大谷図書館 メッセージ】
開館65周年を迎え、より皆さまの役に立つ図書館を目指して—
当館は松竹株式会社の創業者の一人、大谷竹次郎が昭和30(1955)年に文化勲章を受賞したことを記念して、昭和33(1958)年7月に開館した演劇・映画専門の私立図書館です。おかげさまをもちまして、令和5(2023)年7月1日、開館65周年を迎えることができました。
演劇・映画に関する約50万点の資料を広く一般に公開し、芸術文化の振興と社会文化の向上発展に寄与することを目的として日々活動しております。
現在もクラウドファンディングに取り組んでおり、「【第12弾】開場100周年、大阪松竹座の歴史を紐解く資料を未来へ。」にて、大阪松竹座で戦前に発行されていた貴重な公演資料や雑誌など約600点の補修・デジタル化に挑戦中です。(2023年10月25日まで)
今後も貴重資料のデジタル化プロジェクトを進め、さらなる利用者のサービス向上を目指して参りますので、引き続きまして当館の活動並びに貴重資料デジタル化プロジェクトにお力添えを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
松竹大谷図書館所蔵貴重資料デジタルアーカイブ「演劇写真検索閲覧システム」は2023年10月17日(火)午前10時より公開。
松竹大谷図書館所蔵貴重資料デジタルアーカイブ
「演劇写真検索閲覧システム」
2023年10月17日(火)午前10時公開
https://www.dh-jac.net/db/butai-photo/search_sol.php
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