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究極のアンサンブルを見逃すな! ハーゲン・クァルテット

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“世界最高峰の弦楽四重奏団”と呼ばれるようになって久しい、ハーゲン・クァルテットがやってくる。

ザルツブルク出身のハーゲン4兄弟によって1981年に結成されたハーゲン・クァルテットは、第2ヴァイオリンのアンゲリカがソロ活動に専念するために交代した以外、ルーカス(第1ヴァイオリン)、ヴェロニカ(ヴィオラ)&クレメンス(チェロ)のハーゲン3兄弟に、ライナー・シュミット(第2ヴァイオリン)を加えメンバーで構成されている。

そのアンサンブルはまさに究極。40年にも及ぶ活動によって培われてきた彼らの音楽性は、今まさに豊穣の時を迎えていると言えそうだ。

今回トッパンホールで開催される「ハーゲン プロジェクト2023」3公演においては、モーツァルトとベートーヴェンそれぞれの弦楽四重奏曲の間に、ラヴェル、ドヴュッシー、ウェーベルン作品を挟み込み、その対比が楽しめる魅力的なプログラムが用意される。

一方、住友生命いずみホールでは、「シューベルト約束の地へ」シリーズvol.3「答えなき“謎”」と題して、シューベルトとドヴュッシーを並べた刺激的なプログラムが楽しめる。いずれアヤメかカキツバタ。どの公演を選ぶべきか迷いまくるところだが、どれを選んでもハズレ無し。世界最高峰のアンサンブルが堪能できるに違いない。

2021年の2度の中止・延期を挟んだハーゲン・クァルテット4年ぶりの来日公演への期待感は募るばかりだ。

ハーゲン プロジェクト 2023

10月31日(火) 19時開演
11月1日(水) 19時開演
11月2日(木) 19時開演
トッパンホール
https://www.toppanhall.com/concert/series/hagen.html

シューベルト――約束の地へ
Vol.3 答えなき"謎"
ハーゲン・クァルテット

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2304596

11月5日(日) 14時開演
住友生命いずみホール
https://www.izumihall.jp/schedule/20231105

●ハーゲン・クァルテット Hagen Quartett

ルーカス・ハーゲン(ヴァイオリン)
ライナー・シュミット(ヴァイオリン)
ヴェロニカ・ハーゲン(ヴィオラ)
クレメンス・ハーゲン(チェロ)

ザルツブルグ (オーストリア)出身のハーゲン・クァルテットは弦楽奏者の親のもと、音楽的環境の中で育ったルーカス、アンゲリカ、ヴェロニカ、クレメンスの4人兄弟によって結成された。第2ヴァイオリンのアンゲリカがソロ活動に専念するためアネッテ・ビク、そしてライナー・シュミットに交替したが、彼らはみなザルツブルク・モーツァルテウム・アカデミーで学んでいる。
ハーゲン・クァルテットにとってニコラウス・アーノンクール、ジョルジュ・クルタークとの出会いは、彼らの音楽的な視野を大きく広げ、大きな財産となっている。また、これまでにマウリッツィオ・ポリーニ、内田光子、ザビーネ・マイヤー、クリスチャン・ツィメルマン、ハインリッヒ・シフ、イェルク・ヴィトマンといった演奏家たちと共演している。
1981年にロッケンハウス音楽祭で“審査員賞”と“聴衆賞”と呼ばれる大賞を受賞。翌年にはポーツマス弦楽四重奏コンクールで優勝し、続けてウィグモア・ホールにおけるロンドン・デビューを果たしている。また1983年にフランスのエヴィアン国際コンクール、ボルドー音楽祭、そしてカナダのバンフ・コンクールで立て続けに優勝した。
1984年にはザルツブルク音楽祭にデビュー、大成功を収めた。そして翌年にはドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、ヤナーチェク、シュニトケ、リゲティ等45枚のCDを相次いでリリースし、ウィーン、ロンドン、ミュンヘン、ベルリン、アムステルダム、ニューヨーク、東京など世界の主要都市で公演を重ねている。