=LOVEの6周年コンサートSSA初日、齋藤樹愛羅センターの「ラストノートしか知らない」初披露
音楽
ニュース
齋藤樹愛羅 (c)YOANI / ソニー・ミュージックレーベルズ
=LOVEのデビュー6周年を記念したコンサート「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」の初日公演が、昨日10月18日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催された。
6周年を彩るオーケストラの音色
2017年9月にシングル「=LOVE」でデビューを果たし、その周年を記念したコンサートを毎年秋に行っている=LOVE。今年3月に昼夜2部にわたる東京・日本武道館公演を成功に収めたことも記憶に新しい彼女たちだが、今回の「PREMIUM CONCERT」はグループ史上最大規模の会場となるさいたまスーパーアリーナを舞台にした2DAYSコンサートとなった。Huluストアで生配信も行われる中、初日から会場には大勢のファンが来場。スペシャルな演出とともに届けられる充実のパフォーマンスを堪能した。
きらびやかなセットで彩られたメインステージに加えて、アリーナを十字に横切る壮大な花道が観客を待ち構え、さいたまスーパーアリーナは開演前から大箱ならではの期待感と緊張感で包まれる。ついに開演時刻を迎え、おなじみの「Overture」が響きわたったあと、ステージに登場したのは=LOVEのメンバーではなく1人の指揮者。その指揮者の動きに合わせてステージ上の巨大なスクリーンが上昇し、今度はオーケストラの面々が観客の前に姿を見せると、客席から感嘆の声と拍手が起こった。そしてさいたまスーパーアリーナ公演の幕開けを飾った楽曲は、メンバーにとってもファンにとっても思い深いデビュー曲「=LOVE」。花道の中央にあるセンターステージに現れた高松瞳は、冒頭のパートを歌い上げたのちに一礼し、ほかのメンバーが待つメインステージへ。オーケストラが奏でる優雅な音色、ステージに噴き上がる火花が=LOVEの6周年を華やかに彩った。
“いかりんぐ”のソロ曲交換にファン歓喜
4曲目「Want you!Want you!」からはここまでの優美なムードから一転、メンバーのみのエネルギッシュなパフォーマンスが繰り広げられる。10人がセンターステージに乗るとその円形の舞台がゆっくりと上昇し、ピンク色の華やかな新衣装が観客の目を引く中、360°全方位に向けて弾けるような歌とダンスが届けられた。さらに「お姫様にしてよ!」でも=LOVEがトロッコに乗ってアリーナ中に笑顔を振りまいたり、曲中にメンバーの名前を1人ひとり叫んだりと、特別な時間をファンと共有した。
その後は、大場花菜がセンターを務める「ラブロケ」を皮切りにユニット曲のコーナーがスタート。“いかりんぐ”の愛称でファンから親しまれ、高い歌唱力と表現力を誇る佐々木舞香と野口衣織の2人がお互いのソロ曲を交換するレアな展開に、客席から興奮と驚きの色が混じる声が響く。大人びた黒の衣装を身にまとった佐々木は歌謡曲調のアダルトなナンバー「拝啓 貴方様」を、反対に純白の衣装に身を包んだ野口は大切な人を一途に思い続ける片思いソング「真夜中マーメイド」を歌唱し、それぞれ楽曲の色に合わせた情感のこもった歌声で観客を魅了した。
齋藤樹愛羅センターの新シングル初披露
予想外のパフォーマンスを受けて客席にどよめきが残る中、11月29日にリリースされる15thシングルより、表題曲「ラストノートしか知らない」のミュージックビデオが会場のスクリーンで初公開されると、観客のボルテージがさらにアップする。「ラストノートしか知らない」はしっとりとした空気感をまとった切ない恋愛ソングで、センターを務めるのは=LOVEの最年少メンバー齋藤樹愛羅。彼女がシングル表題曲でセンターを担当するのはこれが初めてだ。会場のファンはMV内に登場する金髪ヘアの樹愛羅の姿を見るなり大きな歓声を上げた。MVの上映が終わると、白と水色の鮮やかなグラデーションが美しい新衣装に着替えた=LOVEがステージへ現れ、「ラストノートしか知らない」を初披露。透き通るような繊細な歌声で観客を包み込んだ。
「Junkies」でスタートしたライブのラストスパートでは、バンドがパフォーマンスに加わり、オーケストラとは真逆とも言えるアグレッシブなロックサウンドで会場のテンションを牽引。=LOVEは客席を勢いよく煽りつつ、10人が順に他己紹介し合う「ヒロインズ」や、14thシングルの表題曲であるサマーチューン「ナツマトぺ」をノンストップで畳みかけていく。「青春”サブリミナル”」では過去の周年コンサートの映像がスクリーンに映し出されたり、メンバーにマイクを向けられた観客がセンターステージに向けて一斉に歌声を響かせたりとエモーショナルな光景が広がり、曲の最後には色とりどりのテープが客席に向けて放たれた。
アンコールに突入すると、メンバーが客席通路に登場して観客を歓喜させる。「だからとて」の曲中には「皆さん1人ひとりがかけがえのない宝物です。これからもずっと一緒にいてください! 6周年おめでとう!」と叫び、ファンに向けて感謝と祝福の気持ちを伝えた。その後のMCでは樹愛羅が「今日はみんなのペンライトの光や声援を受けて、すごく元気、勇気をもらいました。新曲の初披露はすごく緊張してたんですけど、皆さんが温かく見守ってくださってうれしかったです」と胸の内をコメント。話している途中、感極まって思わず目を涙でうるませていた。そんな彼女に、リーダーの山本杏奈は「うちの最年少を9人のお姉さんたちみんなで守って支えていきますので、樹愛羅はのびのびといつも通りの樹愛羅でいてね!」と温かく語りかけた。
=LOVEのYouTube公式チャンネルでは「ラストノートしか知らない」のMVを公開中。ニューシングルのジャケット写真と=LOVEの新アーティスト写真も公開された。またシングルの発売に先駆け、本日10月19日に楽曲の先行配信もスタートした。
セットリスト
=LOVE「=LOVE 6th ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」2023年10月18日 さいたまスーパーアリーナ
01. =LOVE
02. 僕らの制服クリスマス
03. The 5th
04. Want you!Want you!
05. 「君と私の歌」
06. お姫様にしてよ!
07. ラブロケ / 大場花菜、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、高松瞳、瀧脇笙古、山本杏奈
08. わたし、魔法使い / 大谷映美里、諸橋沙夏
09. 拝啓 貴方様 / 佐々木舞香
10. 真夜中マーメイド / 野口衣織
11. ラストノートしか知らない
12. CAMEO
13. 祝祭
14. あの子コンプレックス
15. Junkies
16. いらない ツインテール
17. Oh!Darling
18. ヒロインズ
19. ナツマトぺ
20. この空がトリガー
21. 探せ ダイヤモンドリリー
22. 青春”サブリミナル”
<アンコール>
23. 「部活中に目が合うなって思ってたんだ」
24. だからとて
25. ラブクリエイト
26. 夏祭り恋慕う
※高松瞳の「高」は、はしご高が正式表記。