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これぞテノヒラサイズの「春の遺伝子」、テノヒラサイズ4年ぶりの上演

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テノヒラサイズ 19thPerformance「春の遺伝子」表より。

テノヒラサイズ 19thPerformance「春の遺伝子」が去る10月20日に大阪府 in→dependent theatre 2ndにて開幕した。

これはテノヒラサイズにとって4年ぶりの本公演。今回は作劇を、岡山県在住で現役の口腔癌研究者である河合穂高が手がけ、演出を小山裕暉が担当。出演者にはあだち理絵子、川添公二、木内義一、田所草子、松木賢三、湯浅崇、そして近藤輝一が名を連ねた。

開幕に際して劇団は「テノヒラサイズでしかできない「春の遺伝子」になったと自負しています」とコメント。河合は作品について「同劇団の今までの作風と毛色が異なるように感じたからです。しかし、いざ演じてみると、7人の役者がユーモラスに演じ分け組み立てる世界は、まさにテノヒラサイズの『ウェルメイドなプレイ』そのものです」とコメントした。公演は本日10月22日まで。

テノヒラサイズ コメント

この脚本を初めて読んだ時の正直な感想は、躊躇いと戸惑いと困惑と。

「え? これを? テノヒラサイズで??」「SF? サイエンスミステリー?」

でも向き合えば向き合うほど、この脚本の難解さの虜になり、その面白さを実感。

そして難解なはずなのにお腹を抱えて笑ってしまうシーンが散りばめられて……テノヒラサイズでしかできない「春の遺伝子」になったと自負しています。

シリアスあり、笑いあり、これぞテノヒラサイズの「春の遺伝子」。

ぜひ劇場でご覧ください。

河合穂高コメント

「春の遺伝子」は、2020年度日本劇作家協会優秀新人戯曲賞の最終候補で、当時、近畿大学で話題になった、新しい臓器を作成する技術に着想を得て作られた作品です。選考会では、専門用語を使いながらも分かりやすく組み立てられたストーリーが評価され次点に残ることができました。この度、テノヒラサイズの本公演に選んで頂けると聞き驚きました。同作は、同劇団の今までの作風と毛色が異なるように感じたからです。しかし、いざ演じてみると、7人の役者がユーモラスに演じ分け組み立てる世界は、まさにテノヒラサイズの「ウェルメイドなプレイ」そのものです。選んで頂いた理由がよく分かりました。この意外な組み合わせから起こる化学反応を、是非会場でご覧ください。

テノヒラサイズ 19thPerformance「春の遺伝子」

2023年10月20日(金)~22日(日)
大阪府 in→dependent theatre 2nd

作:河合穂高
演出:小山裕暉
出演:あだち理絵子、川添公二、木内義一、田所草子、松木賢三、湯浅崇 / 近藤輝一