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日本独自のグラフィック文化に着目 企画展『もじ イメージ Graphic 展』11月23日より開催

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大原大次郎《黒板》(2009)

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パソコン上で印刷物や出版物のデータ制作を行うDTP(デスクトップ・パブリッシング)の普及は、近代のグラフィックデザインの歴史の中で起こった大きな出来事だ。この手法が主流となった1990年代以降のデザインを、主に日本の文字との関係から紐解いていこうとする展覧会が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで、11月23日(木・祝)から2024年3月10日(日)まで開催される。

展覧会ディレクターを務めるのは、グラフィックやタイポグラフィに関する著書を多数手がけている編集者の室賀清徳、グラフィックデザインの研究を行う後藤哲也、そしてグラフィックデザイナーの加藤賢策の3名。立場が異なる3名が共同でディレクションする同展は、とりわけ漢字やひながな、カタカナ、alphabetを使い分け、縦書きと横書きの両方の形式をもち、さらに文字と図像とが混ざり合うという日本独自のグラフィック文化に着目して構成されている。

こうした日本のグラフィック文化が、グローバル化が進んだ情報技術とどう向き合い、何を生み出してきたのか。そして、その現代の情報環境の中で、どのような動きと可能性を見せているのか。同展では、特に日本の文字を起点に、国内外約50組のデザイナーやアーティストによるプロジェクトやクリエイションを通じてその考察を進めていく。

同展の特徴は、グラフィックを印刷物やデジタル、空間といったメディアで区別することなく、「造形性」や「身体性」といった13のテーマ別にとらえなおしていること。ポスターや書籍の展示や、看板の実物展示、壁面を使った大型出力展示といった様々なかたちで、250点以上のグラフィック作品がダイナミックに提示されることとなる。

日々大量のビジュアル情報が飛び交い、多くの面で効率性を重視せざるを得ない現代において、縦横無尽に浮遊する文字やイメージのあり方を目にし、そこに立ち上るエネルギーを感じることで、改めてグラフィックデザイン本来の楽しさや豊かさ、そしてその創造性を発見してほしい——デザインに特化した同ギャラリーで開催されるこの展覧会には、そんな思いも込められている。

<開催情報>
企画展『もじ イメージ Graphic 展』

会期:2023年11月23日(木・祝)~2024年3月10日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー1&2
時間:10:00~19:00(入場は18:30まで)
休館日:火曜(12月26日は開館)、12月27日(水) ~1月3日(水)
料金:一般1,400円、大学800円、高校500円
公式サイト:
https://www.2121designsight.jp/program/graphic/

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