東松山戯曲賞優秀作は“くっちゃべり芝居”、瀬戸山美咲「圧倒的なパワーがあった」
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東松山戯曲賞優秀作「枇杷の家」朗読劇制作発表会より、左から緑川有、瀬戸山美咲。
東松山戯曲賞優秀作「枇杷の家」朗読劇の制作発表会が、12月20日に東京都内で実施された。
同賞は、東松山文化まちづくり公社が主催する「~平成家族物語~舞台芸術によるまちづくりプロジェクト」の第1弾として設立された戯曲賞。優秀作に選ばれた緑川有の「枇杷の家」は、3月24日に朗読劇、19年度に演劇、その後音楽劇として上演される予定だ。公演に先駆けて行われた会見には、作者の緑川、同作の演出を手がける瀬戸山美咲らが登壇した。
「枇杷の家」は、“アラウンド還暦”を迎えた3人の女性が住むシェアハウスを舞台にした作品。緑川は戯曲の内容に触れつつ、「私がうまく書いたというよりも、“枇杷の家”という場所に住む3人の“アラ還”女性のパワーが(賞を)勝ち取ったんじゃないかと思っております。どうぞ楽しみに待っていてください」と語る。
同賞の選考委員も務めた瀬戸山は、43作品の応募の中から優秀作に選出された本作について、「圧倒的なパワーがありました」「気持ちいいくらいの“くっちゃべり芝居”です」とコメントし、「すごく力強い作品なので、リーディング、演劇、音楽劇として展開していくことに耐えうると思って選びました」と説明。さらに瀬戸山は、朗読劇の出演者オーディションが1月19日に実施されることにも言及。「特に年齢にはこだわらず、とにかく一緒に話をしながら作品を作れる人を選びたいなと思っています」と展望を明かした。
朗読劇「枇杷の家」は、3月24日に埼玉・松山市民活動センター ホールで上演される。
朗読劇「枇杷の家」
2019年3月24日(日)
埼玉県 松山市民活動センター ホール
作:緑川有
演出:瀬戸山美咲