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「Grave Keepers」石川凌雅✕松島勇之介✕櫻井圭登✕新谷聖司"四兄弟"インタビュー

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11月9日(木)から19日(日)までTheater Mixaにて上演される「Grave Keepers」。大きな戦争を経験したある村で、村人たちに忌み嫌われながらも墓守を生業とする兄弟たちを描く。ある日、五兄弟の次男が奇怪な現象とともにこの世を去ったことをきっかけに、四人の身にさまざまなできごとがふりかかってゆく……。「ダークホラーファンタジー」と銘打たれたこの作品で兄弟を演じる石川凌雅、松島勇之介、櫻井圭登、新谷聖司に話を聞いた。

四兄弟のキャラクターと深まる関係性

──まずは4人それぞれの役柄と、自分との共通点を教えてください。

松島勇之介(以下、松島) 僕は五人兄弟の長男・ジョージを演じます。代々続いてきた墓守という仕事をこの先も守っていかなくてはいけないと強く感じている、THE長男という感じのキャラクターですね。ジョージの仕切りたがりなところは自分と似ているかもしれません。

石川凌雅(以下、石川) 五兄弟の三番目・アランを演じます。ちょうど真ん中で、兄弟のバランスをとっているタイプです。兄から仕事のことを学んで、奔放な弟たちに伝える中間管理職というか……。僕自身は一人っ子なので、「こんな弟がいたら」「こんなお兄ちゃんがいたら」という自分の中の理想を演じていければと思っています。

櫻井圭登(以下、櫻井) 僕は四男・オリバーです。ビビリでネガティブ。僕自身、お化け屋敷に一人で入れないくらいビビりなので、稽古中も本気で怖がっています。オリバーは兄弟のおかげで立っていられるような人で、稽古でもみんなからいろんなものをもらって役を作っています。

新谷聖司(以下、新谷) 僕は五男・トミーで、一番下の弟です。最初は自分が反抗期だった頃を思い出しながら稽古をやっていたんですが、トミーはそれではぜんぜん足りないくらいの悪ガキです。役との共通点はわがままなところと、お兄ちゃんに当たりが強いところですかね(笑)。

──松島さんと石川さんはかなり何度も共演されているんですよね。

松島 呆れるほど一緒にいますが、今回は新しい凌雅くんを観られるのかなと楽しみです。圭登くんとは3回目ですが、これまでご一緒した2作ともけっこう長めのアドリブを入れるんですよ。

石川 そうなの!?

櫻井 あれはやれと言われてやっただけですよ!

松島 今回はどうなるか楽しみですね(笑)。聖ちゃんは初共演ですが、静かなタイプかと思って話してみたら面白いし、ちょっかいをかけたら返してくるし、本当にかわいい弟です。

──せっかくなので、みなさんもそれぞれの印象を教えてもらえますか?

石川 圭登くんは一番未知ですね。普段の雰囲気は柔らかくて、それがどう演技に繋がっていくんだろう? という部分が計り知れない。不思議系です。聖ちゃんも、圭登くんとはまた違う惑星から来ている感じの不思議さが……。

松島 わかる(笑)。

石川 聖ちゃんは人をすごく観察しているなって思います。思慮深いというか。でもくだけた空間ではみんなと同じ温度で一緒に盛り上がる、普通の23歳という感じ。勇之介は想像以上に頼もしい人で。同じ座組の誰かがピンチに陥ったら必ず助けてくれるんですよ。アドリブがうまく行かなかったときに呼び戻すような一言をかけてくれたりする。だからすごく安心感があります。

櫻井 松島さんはどんどん色気が増している気がします(笑)。何を投げかけても全部受け止めてくれる安心感があって、貫禄もある。凌雅くんとはいつか共演したいと思っていたんです。稽古を重ねるたびにお兄ちゃんとして甘えてしまうようになって、この先も絆を深めていきたい。聖ちゃんは稽古場の座席が並びなんですが、すごくコミュニケーションをとってくれるので、どんどん仲良くなってます。

新谷 自分では不思議系だとは思っていないんですけど(笑)、確かに櫻井さんとは空気感がちょっと似ているかもしれません。稽古でうまくいかないところがあってちょっと沈んでいると察したかのように話しかけてくれます。勇之介くんは一番最初のときに話しかけてくれた頼もしいお兄ちゃんです。凌雅くんは、初対面のとき金髪でちょっと怖い人なのかなと思ったら、とっつきやすい人でほっとしました(笑)。

4人の仲のよさで作品が「ホラー」にならない課題!?

──本作は「ダークホラーファンタジー」ということですが、稽古の様子を拝見すると4人の雰囲気は和やかですね。

石川 4人芝居ということもあって、距離が近いのでつい楽しくなっちゃう。

松島 それがいまの一番の課題ですね。「ダークホラーファンタジー」と言ってるのに、雰囲気がかなりよくて。

石川 今のままだと、ダークホラーコメディになっちゃう(笑)。

松島 演出家の川名幸宏さんが僕らにいろんなことを投げかけてくれて、ディスカッションを重ねていくうちにお互いの思いを共有できるんですよ。仲がよくなっているのは、そのおかげもあると思います。

櫻井 稽古を重ねるたび、最初の本読みからキャラクターがどんどん変わっていく。こういう芝居の作り方ができるのがうれしいです。

新谷 みんなが声をかけてくれるのがうれしいですね。

石川 稽古のたびに気づくことがあるんです。それによって相手のリアクションも変わるから、初日までにまだまだ変化が続くと思いますし、本番が始まっても、千秋楽まで進化し続けるのかなと思います。

──最後に、今作でいちばん楽しみにしていることや、観客に見てもらいたいところは?

新谷 やっぱりホラーシーンですね。照明なども含めて、本番はどんなふうに表現されるんだろうと今から楽しみです。

石川 劇場を見に行ったとき、生の声がガーンと届くような空間だったんです。一番うしろでも距離が近い劇場なので、隅々まで見ていただけるんじゃないかなと思いますし、臨場感も感じていただけるかなと思います。

櫻井 ホラーを題材とした演劇だからこそ、今までなかった感覚を味わってほしい。お客さまの感情がジェットコースターのように揺れ動いたらいいなと思います。

松島 謎が多い作品なので、お客さまにも観ながらその謎についていろいろと考えてみてほしいなと思います。見ながら、僕たちといっしょに考えて答えを導き出してほしいですね。

取材・文:釣木文恵 撮影(稽古場写真):源賀津己

<公演情報>
「Grave Keepers」

脚本・演出:川名幸宏

出演:
アラン・グレイブ役:石川凌雅
ジョージ・グレイブ役:松島勇之介
オリバー・グレイブ役:櫻井圭登
トミー・グレイブ役:新谷聖司

2023年11月9日(木)〜11月19日(日)
会場:東京・ Mixalive TOKYO 6F Theater Mixa

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2334704

公式サイト:
https://gravekeepers-stage.com/

©「Grave Keepers」製作委員会

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