寺山修司「不思議な国のエロス」に松岡依都美・花瀬琴音・横溝菜帆・朝海ひかるら出演
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「音楽劇『不思議な国のエロス』 ~アリストパネス『女の平和』より~」出演者
「音楽劇『不思議な国のエロス』 ~アリストパネス『女の平和』より~」の出演者が明らかになった。
出演が明かされたのは、松岡依都美、花瀬琴音、横溝菜帆、朝海ひかる、原田優一、内海啓貴、渡邉蒼、関谷春子、まりゑ、万里紗、皆本麻帆ら。
「不思議な国のエロス」は1965年、浅利慶太に依頼された寺山修司が、古代ギリシャの劇作家アリストパネスの「女の平和」をベースに書き下ろした戯曲。しかし当時は上演されず、2014年に流山児★事務所が「寺山修司の『女の平和』」のタイトルで初演した。舞台はアテナイの都。戦争を終わらせる能力がない男たちに愛想を尽かした女たちは、戦争をやめさせるためのセックスストライキを始め……。今回は、文学座の稲葉賀恵が演出を担当する。
女たちのリーダー・ヘレネー役を務める松岡は、「実力派だらけの豪華キャストの皆さまと共に、劇団の後輩である演出家、稲葉賀恵の底知れぬエネルギーと現代にも響くメッセージがふんだんに盛り込まれている作品に力の限り挑んでまいりたいと思います」とコメント。物語の案内人・ナルシス役の朝海は「演出の稲葉さんとは以前『サロメ奇譚』でご一緒させていただき、とても充実した時間を共に過ごさせてもらいました。今回はどのようになるのか、、、ワクワクとドキドキがいっぱいです」と思いを語った。
公演は来年2月16日から25日まで東京・新国立劇場 小劇場で行われる。チケットの一般販売は1月7日10:00にスタート。キャストたちからのコメントは以下の通りとなっている。
松岡依都美コメント
寺山修司さんの幻の異色作ということで、正直緊張もありますが、とてもわくわくしております。
寺山作品は私自身初めてのチャレンジとなります。
実力派だらけの豪華キャストの皆さまと共に、劇団の後輩である演出家、稲葉賀恵の底知れぬエネルギーと現代にも響くメッセージがふんだんに盛り込まれている作品に力の限り挑んでまいりたいと思います。
花瀬琴音コメント
演劇の原点として人々に愛され影響を与えてきた古典劇の傑作がベースになった挑戦的な作品で、自分が触れるにはあまりに有り難く恐れ多いと感じています。戦いを終わらせるために女性達が立ち上がる姿は、現代にこそ多くの方に観ていただきたいです。素敵なキャスト、スタッフの皆様と「不思議な国のエロス」を創作できることがとても楽しみです。ぜひ劇場にて、偉大な勇気をご観賞ください。
横溝菜帆コメント
エコーを演じさせていただきます、横溝菜帆です。舞台は3度目の出演ですが、今回は「音楽劇」ということで、私にとってまた新しい挑戦となります。劇場で傍観してもらうだけでなく、巻き込み飲み込むという演出とお聞きし、自分がどう関わって行くのか、今からとてもワクワクしています。舞台経験値の少ない私ですが、皆さんに感動していただけるように、この作品にガッツリと入り込んで、精一杯の力で取り組んでいきたいと思います!
朝海ひかるコメント
この度、ナルシスを演じます。演出の稲葉さんとは以前「サロメ奇譚」でご一緒させていただき、とても充実した時間を共に過ごさせてもらいました。
今回はどのようになるのか、、、ワクワクとドキドキがいっぱいです。
原田優一コメント
まさに不思議な国に招かれる、そんな芝居になるであろうキャストの顔ぶれに楽しみが膨らんでおります。演劇が演劇人によって彩られていく様を、2024年の頭から浴びたいと思います。とても人数の多いカンパニーですから、才能の密が大きくうねりだすことでしょう。私もそのうちの大事な1ピースになれるよう、努めたいと思います。
内海啓貴コメント
寺山修司没後40年という機会に、この寺山作品と出逢わせていただき、今この作品を届ける意味が必ずあると思いました。 演出の稲葉賀恵さん、音楽の古川麦さんをはじめ、スタッフ、キャストの方達、初めての方が多く緊張していますが、この作品に挑戦できる事を感謝しながら、しっかりと準備をしてお稽古に臨みたいと思います。
音楽劇としてどんな作品になるのか今から楽しみな気持ちでいっぱいです。是非沢山の方に観ていただきたいです。劇場でお待ちしております。
渡邉蒼コメント
寺山修司さんが描いた大人たちの思惑が渦巻く世界の中で、アイアスと恋人のクローエは唯一の光のような存在です。脚本を初めて拝読した日、彼女との幸せだけを望む真っ直ぐな優しさと、それゆえの未熟さに魅了されました。稲葉さんの演出と新たに産み落とされる古川さんの音楽のもと、キャストの皆様、スタッフの皆様の胸をお借りし全身全霊で演じさせていただきます。劇場でお会いできる日が待ち遠しいです。是非お越しください。
まりゑコメント
寺山修司没後40年を迎え、まだ世界で大きな争いが起こっているこの時に「不思議な国のエロス」を上演することはきっと意味があると信じています。今回、演出の稲葉賀恵さんから女優倶楽部と何か一緒に創りたいというお声がけをいただき、女優倶楽部からは関谷春子、皆本麻帆、万里紗、私 まりゑが参加させていただきます。
演劇の可能性を、この小さな炎かもしれない想いを大きな狼煙にして皆様の元に届けます。是非劇場で目撃しにいらしてください。
「音楽劇『不思議な国のエロス』 ~アリストパネス『女の平和』より~」
2024年2月16日(金)~25日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場
作:寺山修司
演出:稲葉賀恵
音楽:古川麦
出演:松岡依都美、花瀬琴音、横溝菜帆 / 朝海ひかる / 原田優一、内海啓貴、渡邉蒼、関谷春子、まりゑ、万里紗、皆本麻帆 / 柿丸美智恵、林光哲、伊藤壮太郎、美玖空、溝口悟光、大石英玄、出津玲奈 / 高橋ひろし、北村岳子、占部房子、伊達暁、富岡晃一郎