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クラシックギターの最新録音をワインと共に

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西麻布の交差点からほど近い“大人の隠れ家”「霞町音楽堂」と、銀座の高級オーディオ専門店「サウンドクリエイト」とのコラヴォ企画、「霞町音楽堂で楽しむ高級オーディオの世界」Vol.3のテーマは、わたしたちにとって最も身近な楽器のひとつ「ギター」だ。

日本のトップギタリスト鈴木大介をゲストに招き、彼が手掛けた最新アルバムを高級オーディオで再生しつつ、レコーディングにまつわる裏話を堪能するという今回の企画は、ギターファン、さらにはオーディオファンにとっても、たまらない時間となりそうだ。ワイン片手に楽しめるのも“大人の隠れ家”「霞町音楽堂」ならでは。

この日のために用意されるオーディオは、「LINN MAJIK140SE」。今年創業50周年を迎えるスコットランドの名門LINNの特徴は、入り口(再生機)から、出口(スピーカー)までをすべてラインアップしていること。そのLINNが誇る「MAJIK140SE」は、15年近く作り続けられているロングセラーモデルだ。豊かな低音と端正な響きを活かしたバランスの良いナチュラルサウンドは、まさにずっと聴いていられるオーディオの代表格。これに合わせるスピーカーは、Tru-Sonic社の「A100」。知る人ぞ知る隠れた名品だ。

「Tru-Sonic」は、1930年代にJ.B.Lancing(JBLの創業者)と共にスピーカー設計をしていたロバート・ステファン氏によって1941年直後にカリフォルニアにて設立されたスピーカーメーカーだ。当時としては珍しい5kHz以上を受け持つこの5KT Tweeterの恩恵によるものか、現代のスピーカーにも引けをとらないレンジの広さがあり、フレッシュで切れのある音が特徴とされる。この優れたスピーカーブランドは、ロバート・ステファンの死によって60年代後半で消滅。遺された遺産とでも言うべきサウンドを体験できる今回のイベントが楽しみだ。

今回のイベントに際して寄せられた鈴木大介のコメントも興味深い。

「アールアンフィニ ・レーベルでのハイクオリティな録音は、指先のわずかなニュアンスまでとらえてしまうもので、弾いた僕自身も完成品を聴くと驚嘆するほどです。自分の家ではなかなかそこまでの高音質で再生できないのですが、素敵なオーディオが導入された霞町音楽堂で、解説しつつ聴けるなんて、自分にとってもたいへん楽しみな機会で胸が躍ります(鈴木大介)」

さてさて、最新技術を駆使して録音されたギターのサウンドが、ヴィンテージスピーカーの懐の大きさやおおらかさを通じてどのように響くのか興味津々。

霞町音楽堂で楽しむ高級オーディオの世界 Vol.3

11月19日(日)
19:00〜20:30(18:00開場)
霞町音楽堂(西麻布)
ゲスト:鈴木大介(ギタリスト)

*当日は、Cava,白/赤ワインが飲み放題:18:00〜20:30(3000円・税込み)
 その他通常メニューも有り。

霞町音楽堂
https://ongakudo.tokyo

サウンドクリエイト
https://soundcreate.co.jp

■鈴木大介(ギター)

作曲家の武満徹から「今までに聴いたことがないようなギタリスト」と評されて以後、多岐にわたって常に注目を集める。1993年のアレッサンドリア市国際ギター・コンクールで優勝。現代音楽の初演も多く、武満徹「森のなかで」「スペクトラル・カンティクル」の世界初録音を始め、これまで数々の作曲家による新作を初演している。近年はタンゴやジャズ、また自作によるライヴも行い、多くの名曲のアレンジは録音でもコンサートでも好評である。国立新美術館での「オルセー美術館展」など、美術館でのコンサートも注目された。
30以上あるアルバムは、『カタロニア讃歌~鳥の歌/禁じられた遊び~』が芸術祭優秀賞を、西村朗「天女散花」がレコード・アカデミー賞を受賞するなど、多くの賞を獲得し、2021年9月アールアンフィニ レーベルからの発売の最新作 『ギターは謳う My Guitar’s Story』 では、武満徹編のポピュラーソング集「12の歌」を20年ぶりに再録。楽譜の出版も多く、同年2月には武満徹没後25周年を記念して、『武満徹 映画とテレビ・ドラマのための音楽 鈴木大介によるギター編曲作品集』が日本ショットより出版。

横浜生まれ。洗足学園音楽大学客員教授。
第10回出光賞、第56回芸術選奨新人賞を受賞。