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“金融エンタメ時代劇”『大名倒産』のデジタル配信が開始

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『大名倒産』

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今年6月に公開された映画『大名倒産』のデジタル配信がスタートした。本作は、いきなり若殿になってしまった青年が仲間と共に借金100億円の返済を目指す様を描いた作品で、人がほとんど死なない、時代も動かさない、でも笑いと感動のつまった“金融エンタメ時代劇”だ。

“時代劇”ときいて多くの人がイメージするのは、勇ましい武将たちの合戦や、孤高の剣士の激しい斬り合いではないだろうか。しかし、どんな世界もそこで暮らす大半の人は我々と同じ庶民。日々の悩みは“天下統一”や”同盟の裏切り”ではなく、生活のやりくりや、家族の問題、友だちのことだ。そんな我々にとって身近な題材“お金”を切り口に描く“金融エンタメ時代劇”が近年、数多く公開されている。

映画『大名倒産』の舞台は、江戸時代の越後(現在の新潟県)。そこで鮭売りをして暮らす青年・小四郎はある日、父から自分が徳川家康の血をひく大名の後継だと告げられる。 庶民からいきなり一国の殿様に転身してしまったことに驚く小四郎にさらなる驚きが。なんと藩は100億円の借金を抱えており、先代の藩主は藩を救うために“大名倒産”を持ちかける。

それは今の言葉でいう“計画倒産”だが、もしそうなればすべての責任は現在の藩主=小四郎が負うことになり、切腹は必至。小四郎は切腹するか、100億の借金を返済するかの選択を迫られる。主人公と仲間たちは藩の借を返済するため、不要なものは売り、節約に節約を重ねていく。

金融エンタメ時代劇の魅力のひとつは、“お金”を題材にすることで当時の社会のかたちがわかりやすく描かれること。お金の流れを追えば、そこにいる人たちの暮らしが見える、その人たちの立場や事情がわかる、それらが重なることで当時の社会のありようが見えてくるのだ。

そんな中で暮らす人々の姿や想いは江戸時代であっても現在と大きく変わらないのが面白い。窮地に立たされても家族や仲間と力を合わせて努力とアイデアで策を練り、その中でさらなる友情や絆が生まれ、そこにある想いや信念が観る者に伝わってくる。

先の読めない物語、笑いと魅力あふれるキャラクター、そして我々にとって身近なお金や日々の暮らしを題材にしたドラマ。本作は時代劇になじみのない人も楽しめる作品になっている。

『大名倒産』
デジタル配信中
https://www.shochiku.co.jp/dvd/daimyo-tosan/
©2023『大名倒産』製作委員会

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