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北斎たちの目に映った太平の世のサムライを紹介『北斎サムライ画伝』12月14日より開催

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葛飾北斎《冨嶽三十六景 隅田川関屋の里》すみだ北斎美術館蔵(後期)

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すみだ北斎美術館では、2023年12月14日(木)より、『北斎サムライ画伝』を開催する。浮世絵師・葛飾北斎とその門人たちが描いた様々なサムライを紹介する展覧会だ。

「武者絵」というジャンルの浮世絵や、戦いの場面などが描かれた版本のなかで北斎が描いたサムライは、その武勇伝が語りつがれてきたヒーロー的な存在だ。たとえば、南北朝時代の忠臣として名高い楠木正成や、源平合戦の際、船上の扇の的を射たことで知られる弓の名人・那須与一。北斎がヴィジュアル化したサムライたちは、江戸時代の人々が憧れていたサムライのイメージということがわかるだろう。

また北斎は、自らが生きた時代、すなわち戦のない太平の世に生きた、リアルなサムライの姿も描いている。日本各地から見える富士山を描いた有名な《冨嶽三十六景》のシリーズでは、隅田川関屋の里を馬に乗って猛スピードで駆け抜けるサムライや、参勤交代で千住の花街を行列するサムライの様子なども見ることができる。

また同展では、享保三年(1718)、因幡鳥取藩主・池田吉泰が八代将軍吉宗から拝領した《太刀 銘 信房作》(重要文化財)など、サムライの魂というべき刀剣も紹介。《濤瀾刀(とうらんば)》という押し寄せる波のような刀紋が特徴的な《刀 銘 津田越前守助広/延宝九年八月日》は、『冨嶽三十六景』のシリーズのなかでも、特に大波の描写で有名な《神奈川沖浪裏》と並べて展示。北斎の大波と刀紋の妙が楽しめる。

2024年1月20日(土)には講演会「北斎一派の作品から学ぶ日本刀」、1月13日(土)と2月10日(土)には展覧会の見どころを紹介するスライドトークなど、関連イベントが開催予定。詳細は美術館ホームページで確認を。

<開催情報>
特別展『北斎サムライ画伝』

会場:すみだ北斎美術館 3階企画展示室、4階企画展示室
会期:2023年12月14日(木)~2024年2月25日(日) ※会期中展示替えあり
時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜(1月8日、2月12日は開館)、12月29日(金)~1月1日(月・祝)、1月4日(木)、1月9日(火)、2月13日(火)
料金:一般1,200円、大高・65歳以上900円、中学400円
公式サイト:
https://hokusai-museum.jp/Samurai/

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