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ハンセン病回復者の人生に併走、熊谷博子が監督を務めたドキュメンタリー公開

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「かづゑ的」場面写真

「作兵衛さんと日本を掘る」の熊谷博子によるドキュメンタリー映画「かづゑ的」が、2024年3月2日から東京・ポレポレ東中野でロードショー。全国でも順次公開される。

本作はハンセン病の回復者・宮崎かづゑを追ったもの。宮崎は10歳で瀬戸内海にある国立ハンセン病療養所・長島愛生園に入所してから約80年、島で暮らしてきた。病気の影響で手の指や足を切断し、視力もほとんど残っていないが、周囲の手を借りながら自分で買い物や料理を行っている。76歳のときにパソコンを覚え、84歳になって初の著作となる「長い道」を出版した。

熊谷は「かづゑさんの部屋で話しながら、この人生を撮って残しておかねばと心に決め、2016年から愛生園に通いはじめました。それから8年間、私たちはカメラとマイクを携えて、かづゑさんの人生に伴走することになりました。この映画はハンセン病を背景にしていますが、決してハンセン病だけの映画ではありません。人間にとって普遍的なことを描いたつもりです」とつづっている。ナレーションを斉藤とも子が担当。YouTubeでは、本作の特報が公開中だ。

※宮崎かづゑの崎は立つ崎(たつさき)が正式表記

熊谷博子 コメント

宮崎かづゑさんは、私が初めて会ったハンセン病の元患者さん(回復者)でした。
信頼する知人に、会わせたい人がいるからと、半ば強引に長島愛生園に連れていかれました。10歳からハンセン病療養所で生活している、という人に。その日々の暮らしを描いた著書「長い道」を会う前に読み、大変心をうたれました。かづゑさんの部屋で話しながら、この人生を撮って残しておかねばと心に決め、2016年から愛生園に通いはじめました。それから8年間、私たちはカメラとマイクを携えて、かづゑさんの人生に伴走することになりました。この映画はハンセン病を背景にしていますが、決してハンセン病だけの映画ではありません。人間にとって普遍的なことを描いたつもりです。

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