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奈良美智、オラファー・エリアソンらのパブリックアートも! 「麻布台ヒルズ」のアートスポットに注目

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パブリックアート 奈良美智《東京の雪の子》

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11月24日、6万3900平方メートルという広大な敷地を誇る大型複合施設「麻布台ヒルズ」がオープンした。地下鉄日比谷線神谷町駅に直結するこの施設は大手不動産会社森ビルによる再開発プロジェクトの一貫として建設されたもので、約300名の地権者との調整を重ね、着工までに35年を費やしたという。同施設には高さ330メートル、現時点で日本一の高さのタワービル、森JPタワーがそびえ、“緑に包まれ、人と人をつなぐ「広場」のような街 - Modern Urban Village -”をテーマにオフィスビルや商業施設、ブリティッシュスクールなど多様な施設が入居している。

パブリックアート ジャン・ワン《Artificial Rock. No.109(2015)》

この施設内でも目を引くのがアート施設の充実だ。緑豊かな中央広場と森JPタワーには、奈良美智の《東京の雪の子》をはじめ、施設のシンボルとなるようなパブリックアートが点在している。

パブリックアート 曽根裕《石器時代の最後の夜》

そんな麻布台ヒルズの名前を冠したギャラリー、麻布台ヒルズギャラリーも同日にオープン。開館記念展として『オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』が開催されている。オラファー・エリアソンは、環境問題や自然をテーマにした大規模なインスタレーション作品などで知られるデンマーク生まれのアーティスト。展覧会タイトルは、麻布台ヒルズ森JPタワーに設置されたエリアソンの新作パブリックアートにちなんだものだ。なお、《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》は再生金属を使用した作品だ。

オラファー・エリアソン《相互に繋がりあう瞬間が協和する周期》
麻布台ヒルズギャラリー エントランス
オラファー・エリアソン《蛍の生物圏 (マグマの流星)》2023年

展示はオレンジの光が美しい《蛍の生物圏 (マグマの流星)》からスタート。多面体と同心円を組み合わせた形の作品はゆっくりと回転し、作品に透過、あるいは反射する光は万華鏡のように変わり続ける形を壁に投射していく。非常に幻想的な作品だ。

《終わりなき研究》2005年
《終わりなき研究》2005年

《終わりなき研究》は、ハーモノグラフという自動的にドローイングを描く機械と、その機械が描き出すドローイングで構成されている。希望する鑑賞者はこの機械を操作し、描かれたドローイングを持ち帰ることも可能だ(有料)。

《瞬間の家》2010年

そして、大型インスタレーション《瞬間の家》は、本展のハイライトの一つ。暗闇空間にストロボを点滅させ、水が描く軌跡を照らし出すシンプルな作品は、エリアソンの幾何学形体や自然素材への探究心から生まれたものだ。

同展では、CO2排出の抑制策として作品輸送に海上輸送を採用。《瞬間の家》は日本で制作することで輸送量を大幅に減らしている。また、展覧会の会期中限定で、麻布台ヒルズギャラリーカフェではベルリンの「スタジオ・オラファー・エリアソン キッチン」のシェフと共同開発した特別メニューを提供。和食や発酵文化を取り入れたオーガニックなメニューなど食の面からも彼らの環境問題への姿勢や取り組みを感じることができる。

チームラボ《Bubble Universe: 実体光、光のシャボン玉、ぷるんぷるんの光、環境によって生み出される光》2023年

なお、麻布台ヒルズには「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」が2024年2月にオープン予定。麻布台ヒルズオープンにあたり、内覧会で作品の一部が先行公開された。こちらもオープンが待ち遠しい。

取材・文:浦島茂世

<開催情報>
麻布台ヒルズギャラリー開館記念『オラファー・エリアソン展:相互に繋がりあう瞬間が協和する周期』

2023年11月24日(金)~2024年3月31日(日) 麻布台ヒルズギャラリーにて開催

https://www.azabudai-hills.com/azabudaihillsgallery/sp/olafureliasson-ex

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