オッフェンバック風刺が効いた喜歌劇『美しきエレーヌ』公演は要チェック！

「東京芸術劇場コンサートオペラ vol.9」のオッフェンバック作曲、喜歌劇『美しきエレーヌ』が楽しみだ。

オペラを通した創造発信、オーケストラと連携した自主事業の充実や、知られざる作品・日本で上演機会の少ない名作を発掘し、取り上げることを目的としたこのシリーズは、東京芸術劇場の音響空間を活かした“演奏会形式”での上演も特徴だ。

9回目を迎える2月公演は、オッフェンバック作曲の喜歌劇『美しきエレーヌ』。音楽家による上演は、おそらく今回が日本初というのも気になるところ。ヨーロッパでは頻繁に上演され、舞台を収めた映像作品がいくつ存在するこの作品。果たして日本の聴衆がどのように受け止めるのか興味津々。

今回の上演においては、曲間に日本語による語りを挟むことによって、作品をより解りやすくするという。この試みによってオッフェンバックが描いた、ギリシャ神話＆トロイア戦争の物語のパロディ化や、人々の放蕩ぶりの風刺がより一層楽しめることに期待したい。

東京芸術劇場コンサートオペラ vol.9
オッフェンバック
喜歌劇『美しきエレーヌ』

■チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2346628

2024年02月17日 (土)14:00 開演
東京芸術劇場 コンサートホール
演奏会形式、全3幕、フランス語上演、日本語字幕付

【指揮】
辻 博之
【台本・構成演出】
佐藤美晴
【キャスト】
エレーヌ：砂川涼子
パリス：工藤和真
メネラオス：濱松孝行
アガメムノン：晴 雅彦
カルカス：伊藤貴之
アイアスI：反中洋介
アイアスII：堀越俊成
語り(日本語)：土屋神葉
ほか
【合唱】ザ・オペラ・クワイア
【管弦楽】ザ・オペラ・バンド
https://www.geigeki.jp/performance/concert281/