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『ハッピー龍イヤー!』1月2日より開催 静嘉堂文庫所蔵の“龍”が描かれた工芸品がずらり

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《青花黄釉雲龍文盤》「大清乾隆年製」銘 清・乾隆年間(1736~95)

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2024年年明けすぐ、1月2日(火)より静嘉堂@丸の内では、『ハッピー龍イヤー!~絵画・工芸の龍を楽しむ~』が開催される。2024年の干支が辰年であることにちなんで、館所蔵のコレクションから「龍」をモチーフとする作品を幅広く紹介する展覧会だ。

天に昇り、雨を降らすなど様々な力を持ち、権力の象徴とされてきた「龍」。古代中国で誕生した想像上のこの生き物は、吉祥図様として、東南アジアの絵画をはじめ、様々な工芸品に取り上げられてきた。同展では、清朝・乾隆銘の大皿に描かれた見事な龍から、「名物裂(めいぶつぎれ)」の細かすぎて見えない染色の龍まで、静嘉堂の「龍」が勢ぞろいする。高さ77㎝もある《五彩龍文尊式花瓶》や、清朝皇帝の袍(官服)を改変して煎茶席に使う「帳(とばり)」に作り替えた可能性がある《紺地龍寿山福海模様刺繍 帳》など、これまで展覧会に出る機会のなかった作品が、多数初公開されるのも見どころだ。

また静嘉堂文庫の龍を描いた名作といえば、橋本雅邦の《竜虎図屏風》。吹き荒れる風雨と雷光の中、龍と虎が咆哮するダイナミックな作品で、その画面と色彩感覚は、伝統的な龍虎図とは一線を画する作品だが、同展ではこの重要文化財とともに、仙女の太真王夫人が龍の背に乗って現われる《群仙図屛風》も紹介。こちらは、京都で活躍した鈴木松年の作品で、両作は「東の雅邦」「西の松年」として、1895年(明治28年)の第4回内国勧業博覧会に出品された。どちらも受賞は逃したものの、後に評価が高まった作品だ。

このほか国宝《曜変天目(稲葉天目》の出品に伴って龍文の茶道具も紹介。古美術をめぐる世界の動向や価格のことまで大いに語る鼎談や、作品を見ながら自由に会話できる「トーク フリデー」など、関連イベントも用意されているので、興味のある方は美術館ホームページで紹介の確認を。

<開催概要>
『ハッピー龍イヤー!~絵画・工芸の龍を楽しむ~』

会期:2024年1月2日(火)~2月3日(土)
会場:静嘉堂@丸の内
休館日:月曜(1月8日、29日は開館)、1月9日(火)
時間:10:00~17:00、金曜は18:00まで(入館は閉館30分前まで)
料金:一般1,500円、大高1,000円 ※辰年生まれ、姓名に龍、竜、辰、タツ、リュウがついている方は同伴者も含め200円引き
※1月29日(月)はトークフリー
公式サイト:
https://www.seikado.or.jp/

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