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ヴィム・ヴェンダースが「PERFECT DAYS」振り返る「それでも小津はそこにいた」

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ヴィム・ヴェンダース

「PERFECT DAYS」の監督ヴィム・ヴェンダースの13分半に及ぶインタビュー映像がYouTubeで公開された。

東京・渋谷でトイレ清掃員として働く男・平山の日々を描いた本作。平山を演じた役所広司が第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門の最優秀男優賞を受賞した。

インタビュー映像はドイツ・ベルリンにあるヴェンダースのオフィス「ROAD MOVIES」で収録された。明日12月12日に生誕120周年を迎える小津安二郎を敬愛するヴェンダースは「映画を全編にわたって日本で撮るということ、それも日本語で、日本の役者たちと撮るということで、必然的に招き入れることになったのです。小津安二郎の姿と、私が大好きでよく知っている彼の作品たちを、私を大いに形作ってきた作品たちを」と語り始める。

カメラを配置する場所やレンズの選択について、小津とは異なる方法を取ったヴェンダースだが、彼は「それでも小津はそこにいたんです」と吐露。「小津の存在というのは、一方ではいいことでもあったし、他方ではちょっと怖いものでもありました。小津のような映画を撮りたかったわけでも、彼の存在を思い起こさせるような映画を撮りたかったわけでもありませんでしたから。でも彼の存在はどの道そこにありました。それにより、私たちがやっていくことについて、より確信を持つようになりました」と続ける。

「PERFECT DAYS」は12月22日より東京・TOHOシネマズ シャンテほか全国でロードショー。なお、この映像を含むヴェンダースのインタビュー6本が、同日に「PERFECT DAYS」公式サイトで公開される予定だ。

(c) 2023 MASTER MIND Ltd.