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華やかかつ厳かな染織品の数々を公開『繡と織-華麗なる日本染織の世界-』12月16日より開催

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《唐織 金地枝垂桜花車模様》日本・江戸時代 19世紀 根津美術館蔵

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東京・南青山の根津美術館で、12月16日(土)〜2024年1月28日(日)『繍と織 華麗なる日本染織の世界』が開催される。

織と繍(刺繍)は、日本では古くから染織品の加飾技術のなかでも格式の高いものとされてきた。時代が下るにつれ、刺繍は染と組み合わされて小袖を彩り、重厚な織は能装束に用いられるようになる。根津美術館のコレクションの礎を築いた初代根津嘉一郎(1860〜1940)もそうした染織品を集めていた。この展覧会では、嘉一郎の蒐集品をはじめ、法隆寺や正倉院伝来の上代裂、袈裟や打敷などの仏教染織、唐織や縫箔といった能装束、江戸時代の小袖などを紹介する。

《上代裂 緑地草花文刺繍》は、奈良時代、仏殿の内外を荘厳するための幡の最上部を飾った幡頭と考えられる貴重な作品だ。また、桃山時代から江戸時代の小袖の特徴である渡し繍の技法や袖幅が身ごろより狭い形態が見られる《着付 紅地鱗向い烏丸模様》が初公開。大胆な色づかいで鱗文と向い烏丸文を組み合わせた、表着の下に隠れる着付でありながら全面に凝った刺繍が施されている。また、八重の枝垂桜に花車を組み合わせた模様を段ごとに向きを変えた《唐織 金地枝垂桜花模様》も桃山〜江戸時代の作品。平金糸を全面に織り込んだ総金地の豪華さにも目を奪われる。さらに白・紅・黒と地色を変えて同じ模様を刺繍と鹿子絞りで表した《振袖 綸子地桐鳳凰模様》は明治時代の作品。武家で重んじられた婚礼衣装の様式を豪商が踏襲して仕立てたものと思われる。

ファッションの最先端を行く街で、時を遡り、素材を活かして装飾技術を発展させてきた日本の染織文化を楽しみたい。

<開催概要>
企画展『繡と織-華麗なる日本染織の世界-』

会期:2023年12月16日(土)~2024年1月28日(日)
会場:根津美術館
休館日:月曜(1月8日は開館)、12月25日(月)~1月4日(木) 、9日(火)
時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)午前10 時~午後 5 時 (入館は閉館 30 分前まで)
料金:一般1,300円、大学1,000円 ※オンライン日時指定予約
公式サイト:
https://www.nezu-muse.or.jp/

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