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本島純政が抱く仮面ライダーとしての実感と誇り「撮影が終わってもずっとヒーローだと思ってもらえる仮面ライダーになりたい」

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インタビュー

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本島純政 (撮影:友野雄)

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『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』が12月22日(金) より公開される。

現在放送中の『仮面ライダーガッチャード』と、今年8月に放送終了した『仮面ライダーギーツ』の2大仮面ライダーがスクリーンで競演! 劇場版でしか見られないドラマを繰り広げる。

そこで、一ノ瀬宝太郎/仮面ライダーガッチャードの本島純政にインタビュー。本作に懸ける想い、そして放送開始から間もなく4ヶ月を迎える現在の心境をたっぷり語ってもらった。

普段から口癖で「ガッチャ」が出るようになりました(笑)

――『仮面ライダーギーツ』チームとの共演はいかがでしたか。

(『仮面ライダーガッチャード』の)オーディションを受ける前から仮面ライダーギーツ』を観ていたので、共演できることがすごくうれしくて。半年前まで映像で見ていた方たちと一緒に演技をできる機会はなかなかないと思うんですよ。ひとつ夢を叶えたような感じでした。

――やっぱり緊張はしますか。

1年間、仮面ライダーをやってきた分、先輩たちの貫禄がすごくて、そこに対する緊張はあったんですけど、映画撮影の序盤に『仮面ライダーガッチャード』と『仮面ライダーギーツ』のメンバーが揃う場面の撮影のときに先輩たちの方からいろいろと話しかけてくれたんですよ。おかげで心が和んで、一気に打ち解けました。

――劇場版では、浮世英寿 / 仮面ライダーギーツとの絡みがあります。2人の関係性の魅力をどう感じていますか。

同じ仮面ライダーでも、キャラクターが違うだけでこんなにも見え方が違うんだなと。2人のギャップは見ていて面白いところかなと思います。

(浮世英寿 / 仮面ライダーギーツを演じる)簡(秀吉)さんと一緒に変身するシーンは、映画でしか見られない今回のいちばんの見どころです。ポーズが違う分、「変身!」を合わせるのがちょっと大変でしたけど、そこでも簡さんが「ここはもっとゆっくりやってみようか」とリードしてくれて、1年間、ライダーをやってきた先輩の風格を感じました。

――映画の中で、宝太郎は頭の上からタライが落ちてきたり。散々な目に遭います(笑)

実際に頭の上にタライが落ちてくる経験ってなかなかないじゃないですか。実際の撮影では、痛くないように撮ってくださったので、どれくらい痛いものなのかがわからなくて、想像しながらやるのは結構難しかったですね。

――じゃあ事前に練習したり?

撮影の前日に自分でシミュレーションはしました(笑)。撮影チームみんなで試行錯誤して撮ったシーンなので、ぜひ注目していただきたいです(笑)。

――いつも元気な宝太郎。あのテンションをキープするのは大変じゃないかなという気もするんですが。

もうだいぶ慣れました(笑)。最初の頃はジムで体を動かすことでテンションを上げていたんですけど、宝太郎のテンションがだんだん掴めてきて。基本は明るくてテンションが高いキャラクターではあるけれど、色んなことを経験していくなかで、様々な感情と向き合っているわけで、テンションも常に高いわけじゃない。そこの緩急をつけることを最近は意識しています。

――素の状態でもちょっと自分のテンションが高くなってきたところはありますか。

ありますね。普段から口癖で「ガッチャ」が出るようになりました(笑)。うれしかったときもやらかしたときも「ガッチャ」って言ってます。割と汎用性が高いんです(笑)。

(C)「ガッチャード/ギーツ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

親子喧嘩をした時はちゃんと謝って仲直りしています(笑)

――映画は、宝太郎が母親と喧嘩するところから物語が始まります。本島さん自身も喧嘩をすることはありますか。

あります! 内容は些細なことが多いのですが、十中八九僕が悪いので、ちゃんと謝って仲直りしています。

――親子喧嘩のエピソードは?

高2のときだったかな。テストの点数が悪くて。めっちゃ頑張ったのに思ったよりも点数が取れなくてお母さんに怒られたから喧嘩になってしまって。友達の家に1泊しました。

――1泊なんですね。

はい、次の日の始発で帰りました。

――早い(笑)。

友達の家に泊まりながら、途中でどんどん申し訳ない気持ちになっちゃって。終電が終わったタイミングで「マジでごめん」ってお母さんに連絡しました。そうしたら、お母さんからも「早く帰ってきなさい」って返事が来たので、始発で帰って、ごめんなさいって謝りました。

――そこから、次のテストでしっかり挽回もして?

挽回は…できなかったです!(笑)勉強は苦手です(笑)

――ちなみに当時の得意科目は?

英語は結構得意だったかもしれないです。文法はあんまりわからなかったんですけど、リスニングが得意で。そこで点をカバーしてました。

――じゃあ、苦手科目は?

数学ですね。中学の頃まではできたんですけど、高1の3学期あたりで急に難しくなるじゃないですか(笑)。僕はどちらかというと文系なんだと思います。

帰りのロケバスでレシピを探しているときがいちばん楽しい

――宝太郎といえば、定期的に奇妙な創作料理を披露してくれますが、本島さんの料理の腕前は?

宝太郎って料理ができないわけではないんですよね。ひとつひとつの料理のクオリティは高くて、さすが定食屋の息子という感じなんです。ただ、組み合わせがめちゃくちゃ悪い(笑)。だから、料理の腕前では宝太郎に負けるけど、味付けのセンスなら絶対勝ってる気がします。

――じゃあ、本島さんの得意料理は何ですか。

僕、お菓子作りに今ハマっていて。最近のお気に入りはマグカップケーキです。朝はマグカップケーキを食べるのが定番になりました。オーブンの加熱具合で生地の硬さが変わったり、チョコレートを入れて生地の味を変えたり、いろんな楽しみ方があるんです。おかげで毎日飽きずに食べられて、すっかり得意料理になりました。

――忙しいのに、ちゃんと料理をしてるんですね。

家に帰って料理をするのがリラックス方法なんです。帰りのロケバスでレシピを探しているときがいちばん楽しい。スーパーで、昨日売ってなかった食材を見つけると「じゃあ、今日はこれがつくれるじゃん!きたー!」って見つけたときはテンションがあがります。

――最近は何をつくるんですか。

バナナ1本とココアパウダーでチョコバナナアイスをマグカップケーキの上にのせたり。宝太郎が料理するから、自分も料理ぐらいはしようと思って始めたんですけど、今では完全にハマってます。

――じゃあ、自分のつくったものを撮影チームに振る舞ったりも?

この間、メイクさんと衣装さんに僕のつくったガトーショコラをプレゼントしました。おいしかったって言ってくれてうれしかったですね。なんだかバレンタインみたいでしたけど(笑)。

――宝太郎はすべてのケミーと仲良くなりたいと考えていますが、本島さん流の人と仲良くなる方法を教えてください。

自分から積極的に話しかけにいくのがいちばんだと思います。昔はそんなに自分から話しかけにいくタイプではなかったんですけど、高校の入学初日に筆箱を丸ごと忘れて、隣の席の子に思い切って消しゴム貸してって声をかけたら、そこからすごく仲良くなって、そんなきっかけから、自分から話しかけることが苦手でなくなったんですよね。話しかけるのって最初は勇気がいるけど、最初の壁を乗り越えてみたら、意外と話が弾んだりする。そうやって予想もしなかった子と友達になれると、めっちゃ楽しいですよね。

――じゃあ、黒鋼スパナ役の藤林泰也くんともすっかり仲良しに?

そうですね。藤林さんがすごく話しかけてくれる方なので、自然とよく話すようになりました。藤林さんは僕の6つ上。だから現場では藤林さんによくリードしてもらっています。本当、お兄ちゃんみたいな感じですね。

京都ロケでは、お土産で八ツ橋を爆買いしました(笑)

――ドラマでは京都ロケもありました。

京都ロケでは、200人のエキストラの方と一緒にお芝居をさせてもらって。これだけの大人数と一緒に撮影をすることは初めての経験だったので、最初は緊張したんですけど、すごく刺激になりましたし、200人の方たちと一緒につくった作品が無事オンエアされたときは、今までとはまた違ううれしさがありました。

――太秦映画村は初めてですか。

初めてでした。映画村にはギャラリーのお客さんもたくさんいらっしゃって、「宝太郎!」と声をかけてもらって。普段のロケではなかなかそういうことがないので、すごく貴重な経験になりました。

――坂本龍馬の格好もしていましたね。

自分に似合うか心配で、「大丈夫か、本島」と思いながらやってました(笑)。坂本龍馬に少しでも近づきたくて、普段よりも筋トレを頑張って、ちょっとだけ大胸筋をつけて臨みました。

――クランクインの前から筋トレをされていたと聞いていますが、ちゃんと継続しているんですね。

はい! 前は有酸素(運動)がメインだったんですけど、最近はウエイト(トレーニング)の方が多いかもしれないですね。主に鍛えているのは、肩、腕、胸。あと背中は週1回ぐらい。最近は現場で、ジャンピングスクワットをして体を温めています。

――じゃあ、すっかり体もいい感じに締まってきましたか。

まだまだなんですが、スクワットをやるようになってから絞りが加速したというか。足の筋肉って、育つのが早いんだなと思いました。

――ちなみに、京都自体はこれまでに行ったことがあったんですか。

高校の修学旅行で京都、奈良、大阪に行きました。そのときに人生初の八ツ橋を食べたんですけど、その美味しさが忘れられなくて。もともとお餅が大好きだったので、「お餅の中にあんこが入ってる! 何これ、めっちゃおいしい!」って感動しました。しかも「カスタード味もある! 抹茶味もおいしい!」みたいな。今回も京都ロケが終わった後、お土産で生八ツ橋を爆買いしました(笑)。

放送が終わってもヒーローとして思ってもらえる仮面ライダーになりたい

――この記事が出る頃には、ドラマ開始から約4ヶ月となります。反響をどのように受け止めていますか。

より多くの方に『仮面ライダーガッチャード』が広まっているなというのを実感しています。回を重ねるごとに、最初とはまた違った面白さがだんだん出てきて、そこを楽しんでくださっている方の声を聞くと、すごく僕自身の励みになるというか、演技のモチベーションにつながっています。

――初回の放送はどんな気持ちで迎えましたか。

もうドッキドキですね。クランクインしてから放送までは自分が仮面ライダーの主演をやってる自覚はもちろんあったんですけど、当時はまだどこか地に足ついてなかった感覚でした。それが放送が始まって今は少しずつ地に足がついてきたというか。まだまだ未熟な部分は多々あるんですけど、これからさらに自分自身も宝太郎自身も成長していきたいなと思っています。

――やっぱりSNSで感想を検索しますか。

リアルタイムで観る『ガッチャード』は最高ですね(笑)。SNSをリアルタイムで追いかけながら観たりして「今のシーン面白い!」とか書いてるのを見ると、「だよねだよね!」ってなりますし、「宝太郎よかった」と言っていただけると、すごくうれしいです。

――ヒーローの誇りや使命感もより強くなってきましたか。

そうですね。子どもたちに夢を与える職業になれる喜びは、仮面ライダーならではだと思います。たくさんの子どもたちからヒーローと思ってもらえることがすごくうれしいので、放送が終わっても、ずっとヒーローとして思ってもらえる、そんな仮面ライダーになりたいです!

取材・文:横川良明 撮影:友野雄

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<作品情報>
『仮面ライダー THE WINTER MOVIE ガッチャード&ギーツ 最強ケミー★ガッチャ大作戦』

12月22日(金) 公開

公式サイト:
https://kamenrider-winter.com/

(C)「ガッチャード/ギーツ」製作委員会 (C)石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映

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