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ゴダールが「私の最高傑作」と語った最後の作品、2月に公開決定

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「ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争」日本版ポスタービジュアル

2022年9月に死去したジャン=リュック・ゴダール最後の作品「ジャン=リュック・ゴダール/遺言 奇妙な戦争」が、2月23日より東京・新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。日本版ポスタービジュアルも公開された。

ゴダールの監督・脚本を担当し出演した本作は、手書きの文字、絵、写真、映像をコラージュし、音楽やナレーションを加えた20分の短編。彼は亡くなる直前まで、作品に手を加え続けたという。本作の撮影、編集を手がけたファブリス・アラーニョは「ジャン=リュックは紙に付箋を付けて映画のリズムをイメージし、映像と音を指示していたのです。私の目の前に映像が広がるのが見えました。今、この瞬間に存在する映画でした。驚くほどシンプルながら、映像と音が整っていくさまは、とても力強いと感じました。ジャン=リュックはこの映画を見て、“これが私の最高傑作だ”と言いました」と語っている。

製作はフランスのファッションブランド・サンローランが立ち上げた映画会社であるサンローランプロダクション。クリエイティブディレクターのアンソニー・ヴァカレロは「本作を通じて、ジャン=リュック・ゴダールの類を見ない創作の過程のあらましが明らかになる」と述べ、「そして同時に、決して日の目を見ることのない映画について、芸術家が思い浮かべたアイデアや参照元、イメージなどを示す草案でもある」と紹介した。

(c)SAINT LAURENT - VIXENS - L'ATELIER – 2022