山戸穂乃葉、初舞台となる『魔女の宅急便』への思い

児童文学作家の角野栄子による『魔女の宅急便』。スタジオジブリのアニメ映画、国内外での舞台、実写映画など、様々な形で世界中の方に愛されてきた作品だ。2024年公演でキキを演じるのは、2022年に第9回「東宝シンデレラ」オーディションのミュージカル賞を受賞した山戸穂乃葉。フレッシュな彼女に話を聞いた。

――まずは意気込みをお願いします。

全部初めてなので戸惑うこともすごく多いと思います。でも、今までミュージカル界で活躍されてきた方々に追い付くつもりで頑張りたいです。

――『魔女の宅急便』という作品の魅力や楽しみなことを教えてください。

キキちゃんが飛べなくなってしまってからの「でもトンボが危ない、絶対助けなきゃ」という強い気持ちが魅力的だと感じます。色々なミュージカルを見てフライングをやってみたいと思っていたので、箒に跨って飛ぶのがすごく楽しみです。

――キキとご自身の共通点はあるでしょうか。

キキは13歳で違う街に旅立つ勇気があり、私は後先考えずにどんどん行動するタイプ。どうにかなると思っているところは似ていると思います。

――もし魔女だったら使いたい魔法は。

後悔することが多いので、時間を戻したいです。最近の後悔はスマホを落として画面を割ってしまったこと。修理のためにお金が飛んでしまったので、落とす前に戻りたいです！

――特に好きなミュージカル作品や挑戦してみたいジャンルはありますか？

今は月に1作のペースで観ていて、最近面白かったのは『ビートルジュース』。アドリブに役者の皆さんが笑っていて、それも一つの演技になっていることに魅力を感じました。コメディにも挑戦したいし、人を感動させられるお芝居もできるようになりたいです。

――憧れの存在、今後の目標を教えてください。

上白石萌音さんです。ミュージカルやドラマ、バラエティーなど、幅広く活動されていて、私もそうなれたらと思います。今までしてきたモデルは自分を撮影してもらうお仕事で、お芝居はその役になるお仕事。同じお芝居でも映像と舞台では声の大きさなどが違うと思うので、それを使い分けてマルチに活躍できるようになりたいです。

――楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

初めての大きい仕事、初めての舞台、初めての主役で不安もありますし、一番頑張らないといけない立場だと思っています。楽しい部分、共感していただける部分を作れるように頑張るので、ぜひ見にきてください。

取材・文・撮影：吉田沙奈

＜公演情報＞
ミュージカル『魔女の宅急便』

■東京公演
日程：2024年3月8日(金)～3月17日(日)
会場：日本青年館ホール

■大阪公演
日程：2024年3月21日(木)～3月25日(月)
会場：新歌舞伎座

チケット情報：
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2347738