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“モーツァルトの死”をテーマにした朗読公演が開催

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クラシック史上に残る謎“モーツァルトの死”をテーマにした興味深い朗読公演が開催される。

謎の多い天才作曲家モーツァルトの人生の中でも、その死についての謎は、未だ解明されていない。何しろあれだけの有名人であったにも関わらず、その遺骨を納めた墓すら見つかっていないのだから不思議だ。他の作曲家たちとは全く違う“何か”があるのではないかと考えてしまう。

特に昔から囁かれているのが、死にまつわる陰謀説だ。重要参考人であるサリエリとの関係性は、映画『アマデウス』にも興味深く描かれている。そこで注目されるのが、モーツァルトの妻コンスタンツェの存在だ。

晩年のモーツァルトへの世間の冷遇や、葬儀の貧弱さについての責任が、すべて彼女にあるような言われ方をされることもあるようだが、これは果たして本当なのだろうか。さらには、コンスタンツェの再婚相手であるニッセンが手掛けたモーツァルトの伝記が軽んじられ、日本ではいまだに翻訳されていないという状況をどう見るのか。ここにはコンスタンツェによる貴重な証言も数多く含まれているとなれば実に気になる。今回の公演は、これらの“謎”をテーマにモーツァルトの魅力に迫るという画期的なイベントだ。

元宝塚トップスターの貴城けい(朗読)と、曽根麻矢子(チェンバロ)&枝並千花(ヴァイオリン)の演奏という異色のコラボレーションにも興味津々。朗読と演奏が生み出す新たなモーツァルト像に期待したい。

第2回ピエスモンテ公演
「コンスタンツェ・モーツァルト〜その愛と苦悩」

2024年1月12日(金)、13日(土)
霞町音楽堂

朗読:貴城けい/チェンバロ:曽根麻矢子/ヴァイオリン:枝並千花
構成・脚本:渡部玄一

【予定演奏曲目】
モーツァルト:
・ヴァイオリンソナタ K304
・ロンド K250 ハフナー・セレナードより
・タミーナのアリア
・ジーグ K574 ほか

https://ongakudo.tokyo/2023/11/12/240112/