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自殺した仏作家になりすます元レジスタンス青年 映画『未来を乗り換えた男』

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CINRA.NET

© 2018 SCHRAMM FILM / NEON / ZDF / ARTE / ARTE France Cinéma

映画『未来を乗り換えた男』が、1月12日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国で順次公開される。

アンナ・ゼーガースが1942年に亡命先のマルセイユで執筆した小説『トランジット』の舞台を現代のフランスに移して映画化した同作は、ユダヤ人がナチスの迫害を受けた戦時中の悲劇と、難民問題が深刻化している現在の状況を重ねあわせた作品。祖国ドイツで吹き荒れるファシズムを逃れ、マルセイユに辿り着いた元レジスタンスのゲオルクが、パリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに成りすまし、船でメキシコに発とうと思い立つが、そこで出会った美しくもミステリアスなマリーに心を奪われていくというあらすじだ。原題は『TRANSIT』。

ゲオルク役にフランツ・ロゴフスキ、ゲオルクが成りすましたヴァイデルの妻マリー役にパウラ・ベーアがキャスティング。監督は『東ベルリンから来た女』『あの日のように抱きしめて』などのクリスティアン・ペツォールトが務めた。挿入歌としてTalking Headsの楽曲“ROAD TO NOWHERE”が使用されている。