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演歌歌手の福田こうへいが再び明治座で座長公演に挑む

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福田こうへい (撮影:髙村直希)

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民謡をルーツにした圧倒的な歌唱力で、多くのファンを魅了する演歌歌手の福田こうへい。そんな福田が7年ぶり、二度目となる明治座座長公演を敢行。3月の開幕を前に、舞台にかける想いを訊いた。

2部構成となる本作。1部では長谷川伸原作の名作「鯉名の銀平『雪の渡り鳥』」で、本格的な芝居に挑戦する。「主人公とはいえやはりお芝居ですからね。ひとりで歌う時とは違い、相手がいるもの。うまく台詞のキャッチボールをしながら、そして共演者の皆さんのお力を借りながら、観る方を物語の世界に運んでいきたいなと思っています。殺陣に関してはまだまだ初心者ですが、私自身、時代劇が好きなものですから。まずは怪我のないよう細心の注意を払いつつ、しっかり稽古に励みたいと思っています。私にひとつ有利なことがあるとしたら、それは時代劇に合った顔つきだということ(笑)。そこは役作りの助けになってくれるのではないかと思います」

2部は自身が構成・演出を手がける、「福田こうへいコンサート 2024」。演歌はもちろん、流行歌やルーツである民謡など、幅広い楽曲を披露する。「コンサートで私が重要視しているのが、曲の構成です。それは皆さんがカラオケに行く時と同じですよね。演歌を歌おうと思っていたけれど、前の人がフォークを歌ったから、その流れに乗ったほうがより盛り上がるんじゃないか、とか。そういったことを意識した構成にすることで、絶対にお客さんを飽きさせない構成を心がけております」

さらに演出面では、こんな福田の一面も見られるという。「オリジナル曲を歌う時は、かなり躍動感のある、というかほぼ踊る、暴れているみたいな演出が入るシーンがあります(笑)。私のコンサートをよくご覧になっている方には、『そこまでやらなくていいよ』とか、『体壊すよ』なんて心配をされてしまうこともあるのですが……。ただ私にとっては欠かせないので、今回も頑張りたいと思います」

久々の明治座公演。明治座ならではの観客の反応や、自身の楽しみはあるのだろうか。「やはり東北からも行きやすいということで、私の地元である岩手県を始め、東北、北海道の方が多く観に来てくださいます。これは大きな味方ですよね。公演中に自分の名前を呼んでくださる方がいるのですが、その掛け声でわかるんですよ。明らかになまっているので(笑)。そうするとこちらもホッとして、トーク中、余計になまってしゃべってしまうことはよくありますね(笑)」

福田のコンサートの観客の中には、何度もリピートする熱狂的なファンはもちろん、高齢により最初で最後かもしれないと足を運ぶファンの姿も。そんな一人ひとりに対し、福田はある想いを胸にステージに立つ。「もちろん一期一会ではありますが、『やっぱりもう一度見たい、聴きたい』っていう“種”は持ち帰らせたい。そんなことを強く思いながら歌い続けています」

取材・文:野上瑠美子
撮影:髙村直希

【公演情報】
福田こうへい特別公演

公演期間:2024年3月8日(金)~31日(日)

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/fukudakohei2024/

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