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志の輔師匠✕PARCO劇場ならではのドラマチックでスペシャルな落語会「志の輔らくご」本日開幕

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『志の輔らくご in PARCO 2024』

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今年もPARCO劇場に「志の輔らくご」がやってくる。

立川志の輔がPARCO劇場の舞台で初めて口演したのは‘96年のこと。当初は暮れの3日間だけの落語会だったが、好評が好評を呼びあっというまに大人気の企画となった。2005年からは毎年1月の1ヶ月公演となり、今年で28年目。相変わらずチケット難の公演だ。

その魅力はなんといっても「ドラマチックでスペシャルな落語会」ということだろう。PARCO劇場ならではの、おめでたくて洒落た飾り付けの劇場ゲートをくぐるとそこはもう「志の輔らくご」の世界だ。

これまでの「志の輔らくご」を思い起こすと、新作落語『歓喜の歌』で高座の舞台奥が開いて実際のママさんコーラス隊が登場、『第九』を歌ったことも。また同じく新作の『メルシーひな祭り』ではフレンチポップスが流れる中、作中の登場人物を思わせる人間雛壇が登場。『狂言長屋』では実際に能舞台へ場面転換し、本物の狂言が行われたこともあった。コーラスや狂言も落語の一部とするドラマチックな演出に胸が躍る。そして仲入りの後は、ド・ストレートな古典落語で師匠の話芸をたっぷり堪能、という構成にワクワクした。さて今年はどんなプログラムになるのだろう。

いわゆる寄席の落語と一味も二味も違う演劇的な構成は志の輔らくごならでは。そして切れ味のよいラインナップで知られるPARCO劇場ならではだ。想像力がMAXに刺激され、まるで1本の名作映画を観た後のよう。実際に新作落語『歓喜の歌』や『大河への道』は映画作品としても公開されてきた。それも、温かくてちょっと切なくて、「人間っておかしいよね!」と思える作品ばかり。志の輔の師匠である立川談志の「落語とは人間の業の肯定だ」という落語哲学が脈々と流れていることを感じる。

落語初心者の方はもちろん、寄席へは行くけどPARCO劇場へは行ったことがないなんていう硬派な落語ファンにも、ぜひ『志の輔らくご in PARCO 2024』を体感してほしい。

文:五十川晶子

<公演情報>
『志の輔らくご in PARCO 2024』

2024年1月5日(金)~1月31日(水)
会場:東京・PARCO劇場

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/shinosuke2024/

公式サイト:
https://stage.parco.jp/program/shinosuke2024/10473/

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