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是枝裕和と西川美和が「夜明け」トークショーに登壇、阿部寛らのコメントも到着

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是枝裕和

柳楽優弥主演作「夜明け」の公開前夜祭が、1月17日に東京・新宿ピカデリーで開催。監督の広瀬奈々子と、彼女の師匠である是枝裕和と西川美和が上映後のトークイベントに登壇する。

広瀬の監督デビュー作である「夜明け」は、ある秘密を抱えて逃れてきた青年シンイチと、彼を偶然救った哲郎が親子のような関係を築いていく物語。柳楽がシンイチ、小林薫が哲郎を演じた。

是枝と西川が立ち上げた制作者集団・分福にて、2人の監督助手を務めてきた広瀬。トークイベントでは、さまざまな経験をともにしてきた3人が秘蔵エピソードの数々を披露する。チケットは本日1月10日24時に新宿ピカデリー公式サイトで発売。残席がある場合のみ、劇場でも明日11日のオープン時より販売する。

また、本作に著名人が寄せたコメントも到着。是枝の作品に出演してきた阿部寛、西川の「永い言い訳」で主演を務めた本木雅弘、映画監督のウェイン・ワンやアミール・ナデリらがそれぞれの思いをつづっている。

「夜明け」は1月18日より新宿ピカデリーほか全国でロードショー。

映画「夜明け」公開前夜祭

2019年1月17日(木)東京都 新宿ピカデリー
16:10の回上映後(18:15頃よりトークイベント開始)
料金:2000円
<登壇者(予定)>
是枝裕和 / 西川美和 / 広瀬奈々子

阿部寛 コメント

カメラは主人公シンイチに近寄り過ぎもせず、さりとて突き放すこともなく程よい距離を保っている。その距離感に、広瀬さんのシンイチに寄り添う優しさが感じられた。

本木雅弘 コメント

オリジナルストーリーならではの引力があり、どこか神話的な普遍性を帯びた 価値ある作品。
自己を肯定しきれず嫌悪に揺れる心の様にジリっと迫る監督の眼差しが静かに熱い、、、
柳楽さんの 傷ましく、愛おしく、神々しい顔が印象的。

ウェイン・ワン コメント

本作は、見事な脚本と演出により、柳楽優弥が人生を模索する青年を力強く演じる家族ドラマである。この若い女性監督の明晰なデビュー作品は日本映画の未来への一条の明るい光となった。

アミール・ナデリ コメント

素晴らしい映画でした! エンディングも、役者の演技も、見せすぎないミニマムな演出も素晴らしかった。これからが楽しみな監督が出てきた。あなたのような人材が映画業界には必要です。

箭内道彦(クリエイティブディレクター)コメント

血を分ければ、逆に濃くなる。これは西川美和監督にも感じたこと。「是枝裕和にできないこと」ができるのは、彼の近くにいるからこそだろう。新しい映画を作る人を作ることは、新しい映画を作ることと同様に尊い。
広瀬奈々子の夜明けを、多くの人がリアルタイムで目撃すべきだと感じる。

若木信吾(写真家)コメント

世の中はそう簡単には変わらない、人の生き様もまたしかり。
沼のような人生でも雨が降ったり風が吹いたりして、水は少しずつ入れ替わっているのかもなあと思わせてくれた。
デビュー作とは思えない表現力で、時間が経つほどじわじわきました。

川内倫子(写真家)コメント

押しつぶされそうな過去は消せず、誰かと寄り添いあうことでしか前に進めない時がある。
そんな生きることの営みの残酷さと切なさが、ふたりの男の繊細なやりとりを通して丁寧に描写されている。

藤田貴大(演劇作家)コメント

永遠という言葉がふさわしい、果てのない真夜中。自分しか知らないはずの呼吸の先に、突然現れたのは眩しすぎる時間。まるで初めて瞬きをしたような瞳のなかにはっきりと映っていたのは、まだ名前のない風景だった。

(c)2019「夜明け」製作委員会