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ある家族の100年を描く『お正月』が15年ぶりに復活

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関西のとある一家で繰り広げられる元旦の会話を切り取り、100年という時間を紡ぐ玉造小劇店配給芝居 vol.24『お正月』。主宰のわかぎゑふ作・演出の人気演目が15年ぶりの再演を果たす。

元武士の家系であった鈴木家の、明治、大正、昭和、そして平成の元旦。その時その時のおせちの味。大正時代に関東大震災を逃れ鈴木家に嫁いできた女性・ハルが70年という長い時を経て、平成に阪神淡路大震災に遭遇する運命……。毎年同じように繰り返される正月も、時代によって大きく変化してゆく。この作品は、平凡な家庭にスポットを当てた、ちいさな大河ドラマとも言えるだろう。

「関東大震災を逃れた女性が阪神大震災に遭遇した」という老婦人の記事をわかぎが目にしたことから着想したという今作。過去の公演ではすべて結末が異なり、一度観た人も新たな気持ちで楽しむことができる作品でもある。今回、15年ぶりの再演となったきっかけはやはり2011年の東日本大震災だという。再演にあたり、わかぎは物語のなかにも東日本大震災を入れ込んだ。これによって、物語はさらに新たな深みを増すことになりそうだ。

1月17日(木)から20日(日)まで座・高円寺1にて上演。

文:釣木文恵