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『The Zone of Interest』、国連で特別上映会

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アワードシーズンで大健闘しているジョナサン・グレイザー監督の『The Zone of Interest』が、今週、ニューヨークの国連ビルにて特別上映されることになった。

招待されたのは、国連アンバサダー、ジャーナリスト、学生など。

主人公は、アウシュビッツ強制収容所の隣に住むナチの将校とその家族。隣で悲惨なことが行われていることに目を瞑り、妻は美しい庭園を持つ理想的な家を作り上げたことに幸せを感じている。妻が新たに手にしたコートは、明らかにかつてユダヤ人女性が所有していたもの。また、子供たちは人間の歯で遊んだりもする。

そんな静かな恐怖がひしひしと伝わってくる傑作。今、まさにタイムリーと思われるテーマでもあることから、国連での上映が決まったものと思われる。

グレイザーはユダヤ系イギリス人で、今作はイギリス映画だが、全編ドイツ語。イギリスから今年のアカデミー賞の国際長編部門にエントリーされた。日本でも今年の公開が予定されている。

文=猿渡由紀