saraインタビュー「一緒に旅する気分で音楽を楽しんで」

ミュージカル『ドリームガールズ』のローレル役などで注目を集めたsaraのソロライブ『sara Dinner Show～ Wholeheartedly 心を込めて ～』が、2024年1月19日（金）に東京、21日（日）に大阪で開催される。

――初のソロライブに対する意気込みを教えてください。

ミュージカルなどで役を演じることはありますが、自分自身が歌いたい曲のライブは初めてなので純粋に嬉しいです。ソウルフルな音楽、ミュージカル、シャンソンやジャズなど、幅広いジャンルが好きなので、全部取り入れたセットリストで自分らしさも出せるかと思います。

――1回目からセルフプロデュースというのは挑戦的ですが、取り組んでみていかがですか？

今回はシンプルに歌を届けることを目指しています。選曲も自分で行うので、自分の個性や強みに向き合いました。本当にやりたいこと、お客様が聞きたい歌は何かすごく考えていますね。

――ちなみに、ご自身が思う強みはなんでしょう。

歌う時に「パワフルに、ソウルフルに歌ってほしい」というオーダーが多く、そこが強みなのかなと思います。私自身も歌詞に思いを乗せ、音楽を通して自分の存在を伝える曲が好き。明日の活力を歌でがつんと伝えたい思いがあります。

――東京はライブ形式、大阪はディナーショーということですが。

どちらもすごくゆかりのある場所ですが、大阪は地元なのでより近い距離で、一緒に作り上げたいと思いました。東京は挑戦してきた場所なので、今の自分を見てもらおうということでライブ形式にしています。

――特に思い出深い曲を教えてください。

今回のセットリストは全て意味や背景があって選んでいますが、初めてヒロインを務めたミュージカル『GREY』の曲です。脚本の板垣恭一さんの詞と桑原まこさんの音楽が当時の自分にクリティカルヒットし、人生におけるターニングポイントになりました。

――文学座でのお芝居、外部のミュージカル出演を通して、歌に対する想いに変化はありましたか？

文学座では年齢も価値観も違う人たちと同級生として芝居をし、カルチャーショックを受けて、人生観や芝居に対する考え方が変わりました。それを経てミュージカルに出演した時、違う光景が見えたんです。それまでは音符だと思っていましたが、起承転結があって楽譜に色々な指示が書いてある。脚本と同じだと感じました。

――ジャズやシャンソン、R&Bにあまり馴染みがない方にオススメしたいアーティストはいらっしゃいますか？

たくさんいますが、シャンソンだとクミコさん。R＆Bやソウルだとエタ・ジェイムズ、ニーナ・シモンが好きです。主観ですが、皆さんいい意味で何にも縛られていない。ジェンダーなどの壁を越えて、人間として歌っている方がすごく好きで、そう感じていただけるようになるのが最終目標です。

――来年、お誕生日を迎えてすぐの開催です。今年の振り返りと来年の抱負を教えてください。

今年は大きく成長できた1年。自分1人で生きているのではないと改めて気付き、今度は自分が伝えられることを伝えようという目標ができました。表現ありきの人生から、人生ありきの表現に優先順位が変わりましたね。応援してくださっている方々に支えられているのを感じた1年でもあったので、役をまとっていない自分を見ていただくことで、また一つ成長できたらいいなと思っています。

――楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。

とにかく気楽に来てほしいです。色々なジャンルの楽曲を入れているので、「こんな音楽もあるんだ」「知らなかった曲に出会えてよかった」と思ってもらえたら。来ていただいたら何かしら「良かったな」と思ってもらえる構成になっていると思います！

取材・文・撮影：吉田沙奈

＜大阪公演＞
sara Dinner Show～ Wholeheartedly 心を込めて ～
日時：2024年1月21日 (日) 受付開場 16:30　Dinner 17:00　Show 18:30
会場：リーガロイヤルホテル大阪　ロイヤルホール
チケット情報：
https://w.pia.jp/t/sara-o/