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半地下はまだマシ…ビニールハウスで暮らす女性の貧困描いた韓国映画が3月公開

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「ビニールハウス」ポスタービジュアル

キム・ソヒョンが韓国で6つの主演女優賞を獲得した映画「ビニールハウス」が3月15日より公開決定。ポスタービジュアルが到着し、YouTubeでは予告編が解禁された。

本作は少年院にいる息子と再び一緒に暮らすことを夢見ながら、ビニールハウスで生活する女性ムンジョンを主人公にしたサスペンス。引っ越しの資金を稼ぐため訪問介護士として働くムンジョンの日常は、認知症の老婦人の死をきっかけに一転してしまう。彼女はその夫が盲目であることを利用し、認知症の自分の母親を身代わりに据えるが、その決断はさらなる取り返しのつかない悲劇を招き寄せる。

ポスタービジュアルに添えられたキャッチコピーは「半地下はまだマシ」。「パラサイト 半地下の家族」で注目を浴びた韓国の住居貧困だが、半地下よりもさらに“最底辺住居”として社会問題となっているのが、もともとは作物栽培のための農業施設であるビニールハウスだ。不動産価格の高騰や経済の低迷により、正規の住宅を失った低所得者層や移民労働者が転がり込む事態になっているという。

監督を務めたのは、韓国映画アカデミーで学んだ29歳のイ・ソルヒ。認知症の祖母と、祖母をケアする母親の関係性から着想を得てオリジナル脚本を執筆した。高齢者をめぐる介護や認知症といった問題にも切り込みながら、ムンジョンの想像を絶する運命を描き、第27回釜山国際映画祭で3冠を獲得。第59回大鐘賞映画祭・第44回青龍映画賞の新人監督賞にノミネートされた。

ミモザフィルムズが配給する「ビニールハウス」は、東京・シネマート新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、ヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国で順次ロードショー。

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