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『僕の初恋をキミに捧ぐ』野村周平×桜井日奈子、人気少女漫画実写化に感じるプレッシャーと喜び

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リアルサウンド

 本日1月19日夜11時30分より(2話以降は11月15分放送開始)、土曜ナイトドラマ『僕の初恋をキミに捧ぐ』(テレビ朝日系)がスタートする。

 本作は、青木琴美の同名コミックを初ドラマ化したもので、20歳まで生きられない少年と、その少年を全身全霊で愛する幼なじみの少女の物語。2009年には井上真央と岡田将生主演で実写映画化もされ、興行収入21.5億円の大ヒットを記録した。

 今回のドラマ版では、主人公・逞を野村周平が、そして逞が病を治す方法を一途に探し求める幼なじみの繭を桜井日奈子が演じる。野村と桜井の2人に、少女漫画原作のドラマならではの挑戦や、野村がムードメーカーだという現場の雰囲気など、和気藹々と語ってもらった。【インタビューの最後には、サイン入りチェキプレゼント企画あり】

■桜井「“実写でやる良さ”を感じてもらえたら」

――原作について、魅力を感じた部分はどこですか?

桜井日奈子(以下、桜井):繭と逞の純愛は、好きだからこそすれ違っているところがあって。繭は好きだから離れたくないけれど、逞は繭を思うからこそ離れようとする。お互いを思っているがゆえに、うまくいっていない不器用さがあるんです。そのもどかしさがありつつ、心臓の病気でどうしようもないことを、“生きるんだ”“ずっと一緒にいたいんだ”という強い気持ちで乗り越えようともがく姿に、心が動かされました。

野村周平(以下、野村):すばらしい答えだね。

――完璧なお答えをいただきましたが、野村さんはどうでしょう?

野村:本当にその通りだと思います。少女漫画ではあるんですけど、しっかりしたヒューマンドラマとして描かれていて。ストーリー的には少し重たい話なので、ただキュンキュンしているだけではないところが魅力的だな、と。

――深いドラマということですね。

野村:“深いい”ドラマですね。

――本作は、過去に映画化もされています。必ず比較されてしまうと思うのですが、やはり作品に臨む上での覚悟は大きいものですか?

野村:大きいよね。

桜井:(うんうん、とうなずく)

野村:映画がヒットしていなければ、やりやすいですけどね(笑)。映画も人気でしたし、漫画も売れているし……。でも、漫画の実写化って日本の文化みたいにもなってきているじゃないですか。やっぱり原作に寄せなきゃいけないところはあるので、その期待に沿うようにとは思っています。

桜井:原作ファンがたくさんいるので、リスペクトする気持ちは忘れずにやっていますが、私は漫画とそれを原作とするドラマは全く別物だとも思っているんです。漫画の世界と生身の人間の世界では色々と違うので、“実写でやる良さ”みたいなものを、観てくださる方に感じてもらえたらなと。このチームじゃないとできない良い作品というのがあると思うので、そこを目指して頑張りたいなと思っています。

――ドラマならではの見どころは、どこにありますか?

野村:長い期間をかけて映像を観てもらえること、あとは、ストーリーがよりわかりやすく作られていると思います。

――桜井さんは少女漫画原作作品へのご出演が続いていますが、実写作品を演じる上で意識していることはありますか?

桜井:監督には「キャラクターチックにやってほしい」という方も、「あえてリアルにやってほしい」という方もいらっしゃって。今回の繭ちゃんは、宝来(忠昭)監督から「キャラクターすぎることもなく、リアルを求めているわけでもない。ちょうどいい塩梅でやってほしい」と言われているので、難しいなとは思っています。ここはちょっとコメディタッチにやってみるとか、ちょっと楽しくやってみるとか、その時々で指示も変わってくるので、“実写だから”ということではなくて、現場によって全然違うところがありますね。

■野村「最初で最後という気持ちはありますね」

――野村さんは、このような作品は初めてだと思いますが、オファーをもらった時のお気持ちはいかがでしたか?

野村:僕は、『セカチュー』(『世界の中心で、愛をさけぶ』)みたいな作品をやりたいと思っていて。学生役をやるのも最後だろうし、やっぱり若い頃しかできないじゃないですか。おじさんになってから「やっとけばよかったな」と思いたくなくて、マネージャーにも「セカチューみたいな作品をやりたいな」って言い続けていたんです。「俺も、病気の彼女を思って泣いてみたい!」と話していたので、この話を聞いて「逆じゃん」って思いました(笑)。

桜井:(笑)。

――叫ばれちゃう側ですもんね(笑)。

野村:でも、(高校生役の少女漫画原作ラブストーリーは)最初で最後という気持ちはありますね。

――『セカチュー』、やらなくて大丈夫ですか?

野村:いや、『セカチュー』はやりますよ。今後、大人版『セカチュー』やります!(笑)。

――クランクインは、入学式で壇上にあがった繭が、逞に対して「この私から逃げようなんて百万年早いのよ!」と大声で告げる場面だったそうですね。

桜井:第1話の冒頭部分なので、そのシーンを観た方が「これから、この物語が始まるんだ」とワクワクするものにしたかったので、気合いを入れて臨みました。でも、すっごく緊張したんです。

野村:そりゃ、そうだよね。一番最初だしね。

桜井:今回連ドラのヒロインを初めてやらせていただくので、まだドラマの環境に全然慣れていない自分が、これから2カ月半やっていくんだ……って、クランクインの1週間前ぐらいからずっとドキドキしていたんです。でも、いざクランクインしてみると、現場の雰囲気はすごくあったかくて。野村さんを中心にずっと笑っているような現場なので、緊張はすぐにほぐれました。

――映画とドラマは、やはり違いますか?

桜井:全然違います。 やっぱり、撮影するペースの違いが大きくて。私はまだ、自分が持っている演技の幅が狭いので、映画撮影みたいにじっくりと「あぁしてみようか、こうしてみようか」と指示していただいて作れればいいんですけど、連続ドラマは時間との勝負みたいなところもあるし次々に進むんだなと。自分が納得いっていなくても、OKと言われたら OKだし、シビアというか……。でも、これから私の中で、どんどん“繭”が濃くなっていくんじゃないかと思っています。

――野村さんは、心臓病を患う高校生役ということでダイエットされたそうですね。

野村:病気のために痩せたというよりは、15歳に見えるように痩せた感じですね。だって、深夜にお酒を飲んでラーメンを食べるような15歳はいないじゃないですか(笑)。あと、今回は“めちゃめちゃ完璧なイケメンになってやろう!”という気持ちで痩せました。

――どのくらいの期間で痩せたんですか?

野村:1週間ぐらいで5キロ落としました。

桜井:んんん!? 急激すぎないですか?

野村:うん、本当はダメだよね(笑)。

――今回は同世代の出演者が多い現場ですが、雰囲気はいかがですか?

野村:すごく楽しいですよ。

桜井:うん、楽しいです。もう野村さんが、本当におもしろいんですよ。とにかく、おもしろいんです!!(笑)。

――(笑)。なかでも印象的なエピソードはありますか?

桜井:なんだろう……?

野村:わざと、監督に楯突くとかじゃない?(笑)。

桜井:あぁ、今朝もやってましたね(笑)。

野村:あくまで、エンターテインメントの冗談ですよ!

桜井:そう、エンターテインメント! おかげで現場は、いつも大爆笑です(笑)。

(取材・文・写真=nakamura omame)