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齋藤飛鳥主演『ザンビ』には乃木坂46メンバーの関係性が投影? 堀未央奈とのコンビにも注目

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リアルサウンド

 乃木坂46の齋藤飛鳥が主演を務めるドラマ『ザンビ』(日本テレビ)が、1月23日より放送開始となる。

 本作は、昨年7月に発表された『ザンビ』プロジェクトの第2弾。第1弾として、昨年11月に上演された乃木坂46、欅坂46、けやき坂46の三坂道による舞台、第3弾に乃木坂46メンバー主演のスマートフォン向けアプリゲーム『乙女神楽 ~ザンビへの鎮魂歌~』、第4弾に2月上演の舞台『ザンビ~Theater’s end~』とこの先も『ザンビ』プロジェクトは続いていく。

 今回放送されるドラマ『ザンビ』の脚本を務めるのは、けやき坂46主演ドラマ『Re:Mind』(テレビ東京)を手がけた保坂大輔と、ドラマ『世にも奇妙な物語』(フジテレビ系)や映画『サイレン ~FORBIDDEN SIREN~』など多くのサスペンス、ホラーを担当してきた高山直也。監督にはドラマ『ごくせん』『銭ゲバ』『マジすか学園5』(ともに日本テレビ系)などで知られる大谷太郎と、新進気鋭の西村了を迎える。

 主演を務める齋藤飛鳥は、ドラマに先駆け山室楓として舞台版『ザンビ』に映像出演していた。舞台上演前のプロローグの役割を担うその映像は、現在トレーラーとして公開されているものであったと記憶しているが、そこから舞台とドラマの世界観は共通していることが読み取れる。「7日間で私たちはこの世界からいなくなった…」というのは、ドラマのキャッチコピー。舞台『ザンビ』のパンフレットには、ザンビとは「生と死の間を彷徨い続ける、異形のもの」とあり、噛まれてから発症までには1週間、見た目からはザンビなのか否か分からないのが特徴である。今振り返ると、昨年8月、プロジェクト発表時に公開されていたトレーラーが、ザンビの設定、ドラマの世界観を最も物語っていた映像になっていた。ザンビとは、漢字で「残美」と書く。映画、ドラマ、舞台と多くのホラーサスペンス作品がある中、坂道シリーズの筆頭・乃木坂46が演じる上で、アイドルとしてそのビジュアルを生かしたまま、演じ切ることができる点は画期的である。

 また、印象的なのは登場人物の設定が、実際のメンバー間の関係性をほぼそのまま投影していることだ。山室楓(齋藤飛鳥)の設定を見ると、「亜須未(秋元真夏)は幼馴染で心を許せる親友」とあり、西条亜須未には「クールな楓とは正反対の陽気な性格のため互いにぶつかり合うこともなく気が合う」とある。まさに冷静沈着な齋藤と楽観的な秋元を彷彿とさせる。

 堀未央奈は、主演の齋藤に続いてキャスト発表された、本作において重要な役を演じる。諸積実乃梨(堀未央奈)には、「楓の正義感の強い一面を知りお互いに認め合い支えあう関係」とあり、ドラマ内でも齋藤と堀の2人のシーンが多いようだ。齋藤と堀と言えば、乃木坂46でも「なぞの落書き」、「Threefold choice」など同じユニットでの楽曲が多く、中でも「あの教室」は齋藤、堀の2人によるユニット曲。1期生最年少の齋藤が20歳に対し、2期生の堀は22歳ということもあり、互いに先輩、後輩という間柄を忘れさせる雰囲気を醸し出す。齋藤が堀に甘えることもしばしばで、先日メディア向けに開催された企画展『乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展』での会見時にも、堀の崩れた前髪を齋藤が直すという自然なやりとりも印象的だった。

 なお、ドラマ『ザンビ』の公式Twitterには、メンバーが撮影前に奉納した絵馬の写真がアップされており、そこには「平成30年4月9日」とある。つまり、時期的には齋藤が映画初出演にしてヒロイン役に抜擢された『あの頃、君を追いかけた』(撮影時期は、2017年9月27日から10月25日までの23日間)、そして堀が映画初主演を果たす今年6月公開予定の『ホットギミック』(2018年10月中旬クランクアップ)の間に撮影されたということだ。齋藤にとっては、女優として大きな一歩を踏み出した『あの頃、君を追いかけた』の次の姿を、堀は『ホットギミック』に挑む前段階の女優としての演技を見ることができる作品でもあるのだ。

 ほかにも、映画『日日是好日』や現在放送中のドラマ『神酒クリニックで乾杯を』(BSテレ東)、4月からスタートするドラマ『電影少女 -VIDEO GIRL MAI 2019-』(テレビ東京系)の主演も決まっている山下美月、昨年は4本の舞台に出演し女優としての演技にも期待が持てる梅澤美波と脇を固めるメンバーも見逃せない。齋藤が『あの頃、君を追いかけた』で女優としての扉を開いたように、『ザンビ』をきっかけにその演技力が花開くメンバーがいるかにも注目だ。(文=渡辺彰浩)