「カラーパープル」オリジナル版に欠けていた要素とは、横暴な夫ミスター役の俳優が語る
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「カラーパープル」より、コールマン・ドミンゴ演じるミスター。
ミュージカル映画「カラーパープル」より、キャストのコールマン・ドミンゴのコメントが到着した。
本作はアリス・ウォーカーの同名小説をスティーヴン・スピルバーグが監督として映像化した「カラーパープル」のリメイク版。父に虐待され10代にして望まぬ結婚をさせられた主人公セリーが、最愛の妹と生き別れ、不遇な日々を送るも、不屈の精神で人生を変えていくさまが描かれる。ファンテイジア・バリーノがセリーを演じ、セリーの運命を変える歌姫のシュグにタラジ・P・ヘンソン、支配的な男性にも屈しないソフィアにダニエル・ブルックスが扮した。
「リンカーン」「ビール・ストリートの恋人たち」で知られるドミンゴが演じたのは、セリーの横暴な夫で女性たちの自由の前に立ちはだかる“ミスター”。物語の鍵を握る重要なキャラクターで、オリジナルではダニー・グローヴァーが演じていた。ミスター役を託されたドミンゴは「彼の行動がきっかけになって女性たちの多くが、自分の強さと勇気を見出します。監督たちはミスターに贖罪の物語を与えることを重視していました。それがオリジナルには欠けていた要素です」と指摘。「ミスターを複雑で人間味のあるキャラクターにしたことで、観客は彼の傷や痛みの原点、彼がほかの人たちに自分と同じ思いをさせてしまう理由を理解できるようにしました。最悪の人間ですら贖罪することはできるし、社会の中には彼らの居場所もあるんだ、というのがこの作品の大きなテーマの一部です」と伝えている。
またミスターの息子ハーポを「イン・ザ・ハイツ」やドラマ「ウォーキング・デッド」「24 -TWENTY FOUR- レガシー」で知られるコーリー・ホーキンズが演じた。彼は父であるミスターの影響を受けながらも、天真爛漫で自由奔放な妻ソフィアの尻に敷かれるキャラクターだ。プロデューサーであり、オリジナル版でソフィアを演じたオプラ・ウィンフリーは「ハーポは親しみやすさと温かさを持たなければならず、セリーとソフィアをサポートしながら純朴さを伝えなければなりません」と説明している。そのほか「愛と青春の旅だち」のルイス・ゴセット・Jr.がミスターの父、グラミー賞受賞経験のあるジョン・バティステがシュグの夫に扮した。
ブリッツ・バザウレが監督を務めた「カラーパープル」は、2月9日より全国ロードショー。
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