KAAT『ライカムで待っとく』再演決定 大千穐楽は沖縄で
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KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』 (撮影:引地信彦)
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すべて見るKAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』が、2024年5月24日(金) から6月2日(日) にKAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>で上演されることが決定した。
沖縄在住の若手劇作家・兼島拓也が書き下ろし、沖縄に出自を持つ田中麻衣子が演出を手がけた本作は、沖縄本土復帰50年となった2022年11月に初演。第30回読売演劇大賞優秀作品賞受賞、第26回鶴屋南北戯曲賞ノミネート、第67回岸田國士戯曲賞最終候補作に選ばれるなど話題を呼んだ。
再演となる今回もベテランのあめくみちこをはじめ、蔵下穂波、神田青といった沖縄出身の俳優陣、前田一世、小川ゲン、魏涼子といった面々が続投。さらに阿佐ヶ谷スパイダースのオリジナルメンバーとして数々の舞台で存在感を発揮する中山祐一朗、沖縄出身で多くのドラマや映画で活躍目覚ましい佐久本宝が新たに座組に加わる。
また、初演時にも強く希望があった沖縄での上演が実現。京都・久留米を回ったのち、沖縄戦の戦没者を追悼する沖縄慰霊の日、6月23日(日) に沖縄で大千穐楽を迎える。
■作:兼島拓也 コメント
この作品を再演することができ、とても光栄です。初演から2年、ウクライナでの悲劇は未だ収束せず、あらたにガザ地区でも見るに堪えない事態が勃発し、心が苦しくなるばかりです。
私が住むここ沖縄は、相変わらず「決まり」が覆ることもなく、粛々と、そして堂々と、物事は進んでいきます。先日屋久島沖でオスプレイが墜落した後、同じ機体たちは1週間ほど何事もなく飛び続け、休憩に入りました。この文章が公開される頃には、優雅に、気持ちよく飛び回っているでしょう。
本土復帰50年というお祭りも終わり、変わらず嫌な方へと変わり続ける世界の中に、この作品が何かしらの影響をもたらしてくれたらと願いますが、まあ、どうなんでしょう。
■演出:田中麻衣子 コメント
沖縄本土復帰50年の冬に上演した『ライカム〜』の再演です。兼島さんのセリフを先頭に、皆で、一層、熱気を帯びたものにしたいと思っています。歌って踊ってお酒を飲んで三線弾いて、集まっておしゃべりすることが大好きな登場人物たちを、ぜひ観に来てください。沖縄と神奈川、1964年と2024年、あっち側とこっち側、、突きつけられる現実を、劇場で体感してください。
<公演情報>
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース『ライカムで待っとく』
作:兼島拓也
演出:田中麻衣子
【出演】
中山祐一朗 前田一世 佐久本宝 蔵下穂波
小川ゲン 神田青 魏涼子 あめくみちこ
【公演日程】
2024年5月24日(金) ~6月2日(日) KAAT神奈川芸術劇場<中スタジオ>
2024年6月7日(金) ・8日(土) ロームシアター京都 サウスホール
2024年6月15日(土) 久留米シティプラザ 久留米座
2024年6月22日(土) ~23日(日) 那覇文化芸術劇場なはーと 小劇場
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