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東京からイギリス湖水地方へ、リリー・フランキー主演作「コットンテール」の予告公開

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「コットンテール」ポスタービジュアル

リリー・フランキー、錦戸亮、木村多江、高梨臨が出演する日英合作映画「コットンテール」の予告編、ポスタービジュアル、新場面写真、キャストコメントが到着した。

学生時代にオックスフォード大学と早稲田大学で日本映画を学んだ監督のパトリック・ディキンソンが、自身の母親を看取った経験をもとに脚本を書き上げた本作。妻・明子に先立たれた兼三郎は、「イギリスのウィンダミア湖に遺灰を撒いてほしい」という明子の願いを叶えるため、長らく疎遠だった息子・慧(トシ)とその妻・さつきたちとともにイギリスへ旅立つ。互いに長年のわだかまりを抱えた兼三郎と慧は、ことあるごとに衝突。さらに兼三郎には、慧に言えない明子とのもう1つの約束があった。

予告編はYouTubeで公開。明子の葬儀のシーンから始まり、現在のイギリスと過去の東京を行き来しながら、兼三郎の妻への深い愛と後悔が映し出される。リリーが兼三郎、錦戸が慧、木村が明子、高梨がさつきを演じたほか、イーファ・ハインズ、キアラン・ハインズらが出演した。

本作で長編監督デビューを果たしたディキンソン。彼の脚本に共鳴したというリリーは「過去に同じテーマの短編を撮っていたり、日本を舞台にした介護の問題を10年近く考えていたなど、“家族の介護”は監督にとってライフワークなのだと思います。だからこそ僕たちがどう監督に協力していくことができるかを考えていました」と語る。錦戸は「僕自身、海外の映画監督と撮影に臨むのは初めての経験でしたが、日本語が堪能な監督で、コミュニケーションもとっていただき、優しい空間での撮影でした。イギリスでの撮影期間中、毎朝お米を炊いて、自分のお昼用におにぎりを作っていたのですが、そのおにぎりも美味しいと言って食べてくれました。日本、英国双方共に、その場所でしか見られないとても綺麗な映像で繋がれた映画です」と充実した日々を振り返った。

また木村は「難しい役でしたが、才能溢れるパトリック監督との時間は、繊細なリハーサルを重ねた、俳優に寄り添ったもので、このように仕事ができたことは本当に幸せなことでした。そして、映画にも間違いなく、その繊細さが紡ぎ出され、悲しくも優しい普遍的な愛が流れています。監督の人を見る優しいまなざしが、観るものの心に沁みる何かを、そっと残してくれる、そんな映画です」、高梨は「役者に寄り添ってくれて、とても心の優しい監督でした。その温かさがこの映画の温かさを作り出してくれているのではないかと感じました。見てくださる方々の心にも届いてくれたら嬉しいです」と、それぞれディキンソンとのエピソードや作品の魅力を伝えた。

「コットンテール」は3月1日より東京・新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

(c)2023 Magnolia Mae/ Office Shirous