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山﨑賢人&眞栄田郷敦が送るエール「完璧すぎなくてもいい」

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インタビュー

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左から)山﨑賢人、眞栄田郷敦 (撮影:友野雄)

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写真撮影の間も、インタビュー中も、笑いの絶えない二人だった。

累計発行部数2700万部を記録した大ヒット漫画『ゴールデンカムイ』を実写化するにあたり、主人公の杉元佐一を山﨑賢人が、杉元と対峙する第七師団上等兵・尾形百之助を眞栄田郷敦が演じた。作中では敵対する二人だが、取材現場で顔を合わせた山﨑と眞栄田の醸す空気は、柔らかい。

杉元・尾形が出会う雪山でのアクションシーンの練習が、両者の初対面だったという。映画公開を目前にしたタイミングで、撮影当時を振り返ってもらった。

「賢人さんは愛されキャラ」「ギャップがあるのが郷敦のかわいいところ」

ーー山﨑さん演じる杉元、眞栄田さん演じる尾形が対峙する雪山でのアクションシーンが印象的でした。相当な練習を積まれたと聞いているのですが、どんなやりとりをされたんでしょうか。

山﨑 あのシーンの撮影に入る前、アクション練習をするときに初めて郷敦と会ったんです。初対面で、僕はちょっと緊張していました。アクションのスピードも早いですし、しっかりコミュニケーションを取りながら進めていったのを覚えています。少しずつ楽しくなっていきました。

眞栄田 ナイフを使ったアクションだったので、難しさを感じました。練習をしている間もずっと「難しいな……」と。

山﨑 近距離だったし、だんだんスピードも上げていかなきゃいけないしで、危ない場面もあったよね。雪山だったので、足元が滑っちゃったりもして。そんな緊張感も、画面に映ってるんじゃないかなと思います。

ーーお互いのお芝居を間近でご覧になって、役者さんとしてどんな印象を抱かれましたか?

眞栄田 やっぱり賢人さんは、周りに愛される方だな、と感じました。変に周りを緊張させる威圧感がないし、現場にいるキャストもスタッフもみんな、賢人さんが好きなんですよ。良い作品にしよう、と緊張感も持ちつつ、楽しむことも忘れない。そんな姿が印象的でした。

『ゴールデンカムイ』はコメディ要素もある作品ですが、アクションシーンもあるので、やっぱり締めるところは締めないといけない。制作陣みんなでそういう意識を持つために、賢人さんが率先して空気をつくってくれていたな、と思います。

山﨑 郷敦は、ものすごくしっかりしてます。撮影中も一緒にご飯を食べに行ったんですけど、僕の飲み物がなくなっていたらすぐに気づいて注文してくれるんです。しっかりしていて、かつかわいらしい面もあって。そういうところがギャップで、とても魅力的です。

眞栄田 ありがとうございます!

山﨑賢人・眞栄田郷敦が叶えたい夢は?

ーー撮影中にご飯に行かれたとのことですが、お二人でどんなことをお話しされたんですか?

山﨑 郷敦に夢について訊かれたのを、すごくよく覚えてるんです。「仕事で達成したい夢ってありますか?」って。僕、ちょっとドキッとしたんですよね。これから仕事をしていくうえで、どうなりたいか。そのときは「すごいヤツになりたい」みたいな、ざっくりした答えしか返せなかったんですけど。でも、そんな風に訊いてくれたのがすごく嬉しくて。

眞栄田 僕自身、あまり明確に「こうなりたい」っていう夢がなくって。何が起こるかわからない世の中ですし、目の前の仕事に向き合うことしか考えてなくて。だから、賢人さんにちょっと訊いてみたかったんですよね。

ーー『ゴールデンカムイ』には、アイヌの莫大な埋蔵金が出てきます。現代の価値にすると8000億円の金塊ですが、もしお二人の前に8000億円があったら、叶えたい夢や目標はありますか?

山﨑 うーん、なんだろうなぁ。

眞栄田 うーん、とりあえず仕事辞めますかね(笑)

山﨑 あ、辞めちゃうんだ!? 新年が明けたばかりで、新しい目標を立てるタイミングかもしれないけど、年末の大掃除のときにざっくりと「来年はこういうことをしたい」って考えるかな。

いや、もしかしたら「大」掃除じゃなくて、ただの掃除かも。年末にやるだけの、年末掃除。「これをやろう!」って大きな目標を立てるより「来年はこれ買いたいな〜」とかそういう、目の前の小さな目標について考えるほうが多いかな。

眞栄田 僕もそうかもしれないです。もちろん、いただけるお仕事はずっと変わらずに楽しくやらせてもらっているんですけど。プライベートで考えることは「スノーボードに行きたいな〜」とかですかね。

山﨑 いいね! うん、そういうことだよね。

眞栄田 仕事はもちろん、人生も充実させたいですよね。

ストイックに頑張りすぎないことも必要

ーーせっかく目標を立てても、三日坊主で終わってしまうことに悩まれている方も多いと思います。お二人のように、ストイックに頑張り続けるためのコツはありますか?

山﨑 僕も三日坊主で終わってしまうこと、ありますよ。たとえば筋トレでも、真面目に頑張りすぎちゃう人ほど、一日できなかったらすごく落ち込んじゃうじゃないですか。あんまりストイックになりすぎず、完璧すぎなくてもいいのかな、と思います。人生にもチートデーが必要です。

眞栄田 それに、本当にやらないといけないことだったら、自然とやり続けられると思います。これは自分に必要なことだ、って腹落ちしていたら「頑張ろう」と思える。途中で諦めちゃうってことは、ほかにやらなきゃいけないことがあるってことなのかも。

山﨑 確かに、やらなきゃいけないと思ってることだったら、何としてでもやるよね。今回の『ゴールデンカムイ』もそうだけど、撮影に合わせてアクション練習したり、体を鍛えたりしないといけないから。

ーー最後にあらためて映画への想いをお聞かせください。(※このインタビューは映画の公開日前に行われました)

眞栄田 僕たち含め、制作陣全員が想いを込めてつくった映画がこれから公開を迎えると思うと、感慨深いです。これから完成披露試写会で、約4000人の方に観てもらいますが、どうか一緒にこの作品を広める手助けをしてほしいな、と思います。

山﨑 とにかく「おもしろい」の一言に尽きます。実際、僕がこの『ゴールデンカムイ』の実写化オファーをいただいたとき、この作品が映像化されるなんて最高だ、と思ったんです。撮影を経て、完成した作品を観たときに、想像していたよりもおもしろいものができた、と感じました。ぜひ、多くの方に観てほしいです。

取材・文:北村有 撮影:友野雄

<作品情報>
映画『ゴールデンカムイ』

大好評公開中!

公式サイト:
https://kamuy-movie.com/

(C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

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