心揺さぶる6時間半を、「インヘリタンス-継承-」東京で開幕
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「インヘリタンス-継承-」より。(撮影:引地信彦)
「インヘリタンス-継承-」が昨日2月11日に東京・東京芸術劇場 プレイハウスにて開幕した。
「インヘリタンス-継承-」は、2019年にローレンス・オリヴィエ賞4部門、2020年にトニー賞4部門を受賞した作品。前後編で約6時間30分に及ぶ本作では、2015年から2018年のアメリカ・ニューヨークを舞台に、六十代、三十代、二十代という3世代のゲイコミュニティの人々が、愛と自由を求めて生きる姿が描かれる。演出を務めるのは熊林弘高。出演者には福士誠治、田中俊介、新原泰佑、柾木玲弥、百瀬朔、野村祐希、佐藤峻輔、久具巨林、山本直寛、山森大輔、岩瀬亮、篠井英介、山路和弘、麻実れいが名を連ねた。
開幕に際し福士は「この作品との出会い、そして観に来てくれるお客さんとの出会いを楽しみに素敵な作品作りを目指して来ました。みなさんの人生の6時間半を『インヘリタンス』にくださってありがとうございます。心揺さぶる瞬間をどうぞお楽しみに! 劇場でお待ちしております」とコメント。
田中は「今作は人間の醜さも美しさも弱さも強さも詰まった壮大な愛の物語です。劇場で皆様にお会い出来るのを楽しみにしています」と思いを述べ、新原は「時代背景やLGBTQ+についての講義から始まり台本と睨み合いながら、奮闘する時間は全員でひとつの大きな樹を育てていくようでした。 前後篇6時間半の大作、期待以上のものを感じていただけると思います」と自信を見せる。
篠井は「数々ある演劇。どれを観ましょう? さて、私達のこの日本初演を見逃す手はありません。歴史に残るこの舞台を見届けて下さい! お待ち申し上げます」と観客にメッセージを送り、山路は「『こんな緊張する舞台は初めて!』そりゃそうだろ、あたしだってねえ! 45年以上やってるけど初めてさ、こんな緊張する舞台!」と思いを述べる。
麻実は「マーガレットとの出会い 演劇の神様の贈り物 今、この役と出会い、向き合い、会話し、この年で原点に戻れたような気がします。一回一回を大切に、最後までと思っています。素敵な仲間たちと共に」と作品への思いを表現した。
東京公演は2月24日までで、本日12日は終演後に作者のマシュー・ロペスを迎えたアフタートーク、18日は福士・田中・新原・山路が出演するアフタートークとカーテンコール撮影OKタイムが行われる。さらに本公演は3月2日に大阪・森ノ宮ピロティホール、9日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 中劇場でも行われる。
「インヘリタンス-継承-」
2024月2月11日(日・祝)~24日(土)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
2024年3月2日(土)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
2024年3月9日(土)
福岡県 J:COM北九州芸術劇場 中劇場
作:マシュー・ロペス(E・Mフォースターの小説「ハワーズ・エンド」に着想を得る。)
訳:早船歌江子
ドラマターグ:田丸一宏
演出:熊林弘高
出演:福士誠治、田中俊介、新原泰佑、柾木玲弥、百瀬朔、野村祐希、佐藤峻輔、久具巨林、山本直寛、山森大輔、岩瀬亮 / 篠井英介 / 山路和弘 / 麻実れい(後編のみ)