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トー横キッズの“界隈”描いた舞台を映画館で、劇場版「怪獣は襲ってくれない」3月上映

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劇場版「怪獣は襲ってくれない」チラシビジュアル

舞台「怪獣は襲ってくれない」の映像素材を編集した劇場版「怪獣は襲ってくれない」が、3月29日より東京・シモキタ - エキマエ - シネマ「K2」で上映される。

本作は“新宿の歌舞伎町・トー横”を舞台に、トー横キッズと呼ばれる少年少女を描いた物語。主人公は“シケた街”から7時間電車を乗り継ぎ、トー横にスマホと充電器だけを持ってやって来た15歳の少女こっこだ。“でかい怪獣がフリーズした映画館”の横にある灰色の空洞には、宿題のたまった少年少女たちが“界隈”を作ってたむろしていた。

舞台は京都を拠点に活動する安住の地がプロデュースする形で2023年5月に東京・遊空間がざびぃで初演。その後、映像プロダクションとして知られ、2023年から本格的に演劇事業に参入したAOI Pro.主催のもと、2023年8月30日から9月3日にかけて東京・新宿シアタートップで再演された。劇場版は再演バージョンの舞台を収録した映像を編集したディレクターズカット版となっている。

新谷ゆづみががこっこを演じたほか、こっこを“界隈”に案内する性自認が男性の夢露に葉月ひまり、“界隈”のカリスマ的少女・にゃんぎまりに小林桃子、こっこが歌舞伎町を訪れるきっかけとなるホスト・虎之助に細井じゅん(コンプソンズ)、物語の鍵を握る少年・にぃとぽんに坪根悠仁が扮した。また、トー横キッズたちの相談相手となるゼウス役で遊屋慎太郎、NPO法人理事長の畑中朔子役で未来、“界隈”を出入りする中年男性の塩田役で伊藤泰三、トー横キッズのことり役で雛野あき(安住の地)、ヤミ姫ちゃん役で波多野比奈が出演している。

初演から脚本・演出を担う岡本昌也は「令和の時代を生きる人、ひとりひとりに見ていただきたい作品です。もっと多くの、この作品を必要としている方々へ届けたい。いまはきっと、まだ1000人くらい。人種も国境も超えたいのです。その思いは2022年の5月、50席に満たない小さなギャラリーでの上演から変わっていません」とコメント。衣装を担当したのはファッションブランドのyushokobayashiによるコメントも下記の通り。

なおMotion Galleryでは、劇場公開の支援を募るクラウンドファンディングが4月24日23時59分まで行われている。

岡本昌也 コメント

トー横キッズたちを描いた舞台「怪獣は襲ってくれない」は、令和の時代を生きる人、ひとりひとりに見ていただきたい作品です。もっと多くの、この作品を必要としている方々へ届けたい。いまはきっと、まだ1000人くらい。人種も国境も超えたいのです。その思いは2022年の5月、50席に満たない小さなギャラリーでの上演から変わっていません。まずは、映画館での上映です。「怪獣は襲ってくれない」がこれから、あらゆるメディアを横断し展開していくため、皆さま、作品をどうか、共に育ててください。よろしくお願い申し上げます。

yushokobayashi コメント

小さなつぶやきから始まるこの物語が、形を変えながらも多くの人に触れ、何かを思うこと、それがほんの少しでも社会への希望に変わっていくことを祈っています。舞台ではみていただくことが難しかった、衣裳の中の小さなキラキラを、ぜひ映画館で見つけてください。

(c)怪獣は襲ってくれない/AOI Pro.