「万全の体制で初日を迎えたい」 ミュージカル『カム フロム アウェイ』の稽古場を公開
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ミュージカル『カム フロム アウェイ』稽古場より (撮影:五月女菜穂)
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すべて見る2024年3月7日(木)から日生劇場で日本初演される、ミュージカル『カム フロム アウェイ』。開幕まで1ヶ月を切った2月13日(火)、本作の稽古場が報道陣に公開された。
「軽く歌いません?」。吉原光夫の提案で、キャスト全員がオープニング曲を“声出し”として歌う。準備段階とはいえ、凄まじい声量で、キャストの気合いと実力を改めて思い知る。その後、本番通りの動きをつけて、オープニングの「Welcome To The Rock」と「Screech In」の2曲を披露。演出補のダニエル・ゴールドスタインは「素晴らしすぎる!」などと絶賛しつつ、細かい修正点を伝えていた。
本作は12人のキャストが100人近くの役を次々と演じる上、舞台上の椅子の移動などもキャストが行うため、かなり緻密なステージングが組まれている。覚えることが多いのでさぞかし大変だろうと想像するが、カンパニーのメンバーは和気藹々としていて、ちょっとしたミスをも楽しんでいる様子。のびのびと稽古をしている姿が印象的だった。
演出補のダニエルも「ブロードウェイのオープニングとともに、僕はずっとこの作品をやってきました。とても大事な作品です」などと作品への思いを語りつつ、「こんなに素晴らしいキャストとご一緒できて、本当に光栄に思っています。それぞれミュージカル界でスーパースターの皆さんですけれども、このようなアンサンブル作品に参加してくださるのは、この作品の素晴らしさがあるからこそ。日本で観たことないようなミュージカルになるのではないかなと思っています」と期待を寄せていた。
以下に各キャストのコメントを紹介しよう。
■安蘭けい
ご覧いただいたように、本当にとても楽しい稽古場。毎日毎日ヒーヒー言いながらも、笑いの絶えない現場でございます。初日まであと3週間。結構長いなと思っているんですけれども、きっとあっという間に過ぎていって、これからどんどん良くなるんだろうなと思っています。
■石川禅
私は「歴史に残るミュージカル」なんてことをしょっちゅう宣伝しています。ご覧になったお客様にとっても歴史に残るミュージカルかもしれませんけど、多分やっている私たちにとっても歴史に残るミュージカルなんですよ!それぐらいみんなで今、一致団結しています。
■浦井健治
本当に毎日笑いが絶えません。こんなに仲良くやらせていただいていることを光栄に思っております。 そしてスタンバイのみんなも含めて、みんなで作っているという感覚があるので、お客様にそれが伝わればいいなと思っております。
■加藤和樹
活躍されている皆さんが集まっているので、再演は難しいかもしれませんが、その一員としてこの作品に関われることを本当に光栄に思っております。シーンの一つひとつはみんなで力を合わせないとやれない。自分のためというよりは、人のために周りを見て、一つひとつクリアにして、みんなで最高に楽しい、そしてお客様に喜んでもらえる作品にしていきたいと思ってます。
■咲妃みゆ
つい先日、全てのシーンの動きがついて、私としては安心もしましたけど、ようやくスタートラインに立ったなという気持ちでもいます。1日1日お稽古を皆さんと一緒に重ねていくうちに、私はこの作品への愛や理解がどんどん深まっていっていって、早く皆様にお届けしたいなという気持ちもあります。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。
■シルビア・グラブ
もはや合宿みたいな稽古場になっております。ものすごく楽しんでます。みんな恥をかきながら、常に笑い合っています。お互いの間違いを叱るのではなく、それを楽しみながら、みんなで作り上げている稽古場が好きです。 ぜひぜひ、皆様も客席から応援しに来てください!私たちも頑張るので!
■田代万里生
初日まで4週間切ったあたりで、通し稽古やったんですよね。 他の作品であまりこういうことがなくて。ここから初日に向けてあと何回通しができるのでしょう。どんどんブラッシュアップをして、万全の体制で初日を迎えたいなと思っております。ぜひ劇場でお会いしましょう。
■橋本さとし
正直、今の2曲でかなり疲れました(笑)。でも見られるってすごいと思って!こうやって皆さんに来ていただいたおかげで、ものすごい気合が入りました。役者の本能でしょうかね。この作品に出てくるキャラクターは一生懸命な人たちばかりで愛おしいですし、一緒に演じているみんなも僕にとっては本当に愛しい仲間。初日まであと1ヶ月を切りましたが、みんなで満喫しながら、噛み締めながら本番を迎えたいと思います。そしてお客さんが観たときには、もう最高の『カム フロム アウェイ』をお届けしたいと思います。楽しみにしていてください。
■濱田めぐみ
私は今までのカンパニーだと、大体年齢的にも1番上のことが多いのですが、今回はこの私でさえ中堅どころ。かわいいポンコツの愛すべき先輩たち(笑)とともに、和気藹々と楽しくやらせていただいております。そして、初日まで、このハイレベルなエネルギーのまま突っ走って、素敵な初日を迎えたいと思います。
■森久美子
このメンバーが全員揃っての『カム フロム アウェイ』は今回だけかもしれない。皆さん忙しいから。私も引退をかけて、膝をしばいて頑張ってます(笑)。いろいろ覚えなきゃいけないのです。自分の歌さえもしっかり覚えてないのに、椅子の番号を覚えろって言われて.......。全然覚えられない、私とさとしさんでした(笑)。でも、なかなか面白いものが観られると思います。このメンバーですし、楽しいですし、 それになんと言っても、音楽も踊りも素晴らしい。ぜひ劇場の方に足を運んでいただければと思っております。
■柚希礼音
100分間全員がずっと出るミュージカルは今までにないので、朝から晩までクタクタになってお稽古しています。 人と人が支え合うというお話ですが、カンパニー同士も支え合わないとできない作りになっているらしいんですよ、このミュージカルは。一生懸命頑張って、初日にはお客様に楽しんでいただけるように頑張ります。
■吉原光夫
見ての通り、僕以外は非常にめんどくさいメンバーばかりなので(笑)、結構大変なことになるかなと思ったんですけど、嘘偽りなく和気藹々としています。(演出補の)ダニエルが寛容に僕らに対応してくれて、たっぷり稽古をしてくれて、(振付補の)ジェーンが、できないうちらに対して痺れを切らさずにいっぱい教えてくれて。この2人のおかげでここまで来れたのかなと思ってます。
つらい状況の中でどれだけ人に愛を注げるか、人に優しくできるかというのがテーマの作品。多分うちらも今どんどん辛い状況になっているし、今の世の中も辛い状況ですが、自分がつらいときにも誰かに愛を注げるように、僕は精進してます。もともと愛が深いんですけど、でも精進。ぜひ皆さんも劇場に来て楽しんでください。
取材・文・撮影:五月女菜穂
<公演情報>
ブロードウェイミュージカル『カム フロム アウェイ』
公演日程:2024年3月7日(木)~29日(金)
会場:日生劇場
チケット情報:
https://w.pia.jp/t/comefromaway2024/
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